【G大阪】遠藤、湘南戦でGK以外では初のJ1通算600試合出場へ 「フリューゲルス時代の大先輩に追いつければ」

スポーツ報知
10日の湘南戦でフィールドプレーヤー初のJ1通算600試合を迎えるG大阪・遠藤

 G大阪の元日本代表MF遠藤保仁(38)が、10日の湘南戦(パナS)でJ1リーグ通算600試合出場を迎える。歴代1位はGK楢崎正剛(42)=名古屋=が631試合で、フィールドプレーヤーとしての600試合到達は史上初。6日、大阪・吹田市内での練習後に取材に応じた遠藤は「積み重ねできた数字ですし、単純にこの年(38歳)ぐらいまでやらないと到達できない。嬉しく思いますし、伸ばすチャンスがあればもっと伸ばしていきたいですね」と話した。

 98年に横浜フリューゲルス(横浜F)でプロデビューし、今年で21年目。G大阪の降格によりJ2でプレーした13年を除き、20年間J1の舞台(J2が発足以前の98年のみJリーグ)でレギュラーを張り続けている。来季には横浜FでともにプレーしたGK楢崎の記録に肉薄する可能性は高く「(楢崎)正剛さんを目標にというわけではないですけど、フリューゲルス時代の大先輩に追いつければとは思います。1位にフリューゲルス出身がいるのは、僕の中ではうれしい」。現在はその名称はなくなったが、自身がプロの第一歩を踏み出したクラブへの郷愁もにじませ、記録更新に意欲を見せた。

 38歳となった今季もここまで31試合中に出場し、30試合で先発して1ゴール7アシスト。シーズン中盤まではJ2降格圏に沈み苦しんだが、7連勝で9位まで浮上してきたチームの中で、存在感を示している。「20年以上プロでできているのはありがたいことですし、もちろん海外にいかなかったり、大きなけががなかったのは大きな要因ですけど、監督が替わったりして(試合に)出られない可能性もあった中で、積み上げられたのは誇りにも思います」。横浜F、京都、G大阪で計9人の監督の下でプレーしているが、どの指揮官の下でも信頼をつかみ、ピッチに立ち続けてきたからこそ到達しうる記録。日本代表としても歴代最多152キャップの記録を持つ希代の司令塔が、また新たにJの歴史に偉大な名を刻む。

サッカー

×