【宏太’Sチェック】PK止めた具の存在感際だった

スポーツ報知
4日の仙台戦でハモンロペス〈37〉のPKを止める具(右)

◆明治安田生命J1リーグ第31節 札幌1-0仙台(4日・札幌スタジアム)

 素晴らしい内容で勝った仙台戦だった。前半のボール保持率は60%と圧倒し、後半も相手の選手交代にやや押された時間帯はあったが、しっかり結果を出した。

 GK具聖潤の存在が際立っていた。仙台のゴールマウスは日本代表のシュミット・ダニエルという好GK対決だったが、この試合までダニエルのセーブ回数が60回超えに対し、具は120近いというデータがあった。具にかかる負担の大きさを示しているが、それだけ打たれても守ってくれるということ。大事な場面でPKも止め、貢献度の高さを改めて感じさせてくれた。

 三好の決勝点は感慨深いものがあった。相手DF板倉のボールを奪って挙げたものだが、2人は川崎の下部組織から一緒にプレーしてきた仲。それまで完璧なプレーをしていた板倉のヘディングのミスを、三好が逃さずに仕留めた。この日は勝った格好にはなったが、この2人がこれから成長して、日の丸を着けるような存在になっていくんだろうと感じさせてくれた、中身の濃い戦いだった。

 残り3試合に勝てば自力でACLに行ける。どんなきれいごとを言っても、最後は結果が全て。内容ではなく、なりふり構わず勝ち点3だけを求めること。ここまで来たら目標は絶対に達成してほしい。(吉原宏太、1996~99年札幌FW)

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