【川崎】チーム一丸でJ1連覇だ…左眼底骨折の主将・小林悠も敵地・C大阪戦へ帯同

スポーツ報知
別メニューでクラブハウスを訪れ、取材に応じた川崎・小林

 J1首位の川崎は10日、敵地のヤンマースタジアム長居でC大阪と対戦。勝てば自力で、引き分けでも2位・広島が引き分け以下なら連覇が決まる可能性がある。今季15得点で左眼窩(か)底を骨折したFW小林悠(31)は欠場するが、特例で“帯同”することが決定。史上5チーム目の連覇へチーム一丸となる。

 9日の最後のシュート練習で最後のゴールが決まると、MF中村憲剛(38)らがいつものように拍手した。「自分たちを信じてやってきた。とにかく勝つことだけです」。一時は首位の広島と13あった勝ち点差を縮め、逆に7差をつけて首位を独走。最終節に鹿島を逆転して初優勝した昨季より強さを見せつけ「偶然ここ(首位)にいるわけじゃない。自分たちがやることをやれば勝ってきたという自負はある」と自信を見せた。

 欠場のFW小林は当日にスタンド観戦することが決まった。敵地ということもあり、通常は試合登録メンバー以外は駆けつけないが、主将としてチーム最多15得点で引っ張ったこともあり、特例での“帯同”。室内で調整した背番号11はチームメートを激励し「明日決めてほしい。やってくれそうな感じがしました」と期待を込めた。

 DF車屋紳太郎(26)が左太もも裏痛から復帰し、負傷明けで3日の柏戦は出番のなかったMF大島僚太(25)も先発が濃厚だ。円陣では鬼木達監督(44)が「強気に最初からスイッチを入れていこう」と活を入れた。連覇を達成すれば、Jリーグ初年度の1993年から加盟している“オリジナル10”以外では初の快挙。8度の3大大会準優勝でシルバーコレクターと呼ばれてきたクラブが、ゴールドコレクターへの道を歩む。(恩田 諭)

 ◆J1の連覇 過去4クラブでV川崎(1993~94年)、鹿島(2000~01年、07~09年)、横浜M(03~04年)、広島(12~13年)。鹿島の3連覇が最長だ。

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