【札幌】浦和と合同で復興支援のサッカー交流実施

スポーツ報知
北海道胆振東部地震で被災した子供たちと触れ合う、札幌FW都倉賢(左から3人目)と浦和MF柏木陽介(右から3人目)

 J1の札幌と浦和が11日、北海道胆振東部地震で被災した札幌・清田区の3チームを札幌の練習場がある宮の沢に招き、サッカー交流を行った。平岡南FC、三里塚中央JSC、真栄少年団の計175人を迎え、札幌からは25選手、浦和からは16選手が参加。子供たちが会場まで来るバスは札幌の選手会が手配した。1時間半にわたって一緒にサッカーをするなどして触れ合い、両チームのロゴが入った防犯ホイッスルなどの記念品が参加者全員に贈られた。

 両チームは10日に札幌厚別で対戦した。その日程に、浦和の柏木陽介主将(30)が「できることはしたいと思っていたが、いいタイミングで試合があったので」と実施を打診。札幌側も快諾し、異例の2クラブ共同による復興支援イベントの開催となった。札幌の宮沢裕樹主将(29)は「子供たちが笑顔を見せてくれたことが何より」と目を細め、浦和DF槙野智章(31)は「普段はライバルだが、こういう活動でサッカーの素晴らしさが分かってくれたと思う。これからもサッカーを通じて勇気や元気を与えていきたい」と話した。

 手を取り合った2チームの思いは、子供たちにしっかりと伝わった。地震の影響で停電と断水を経験した平岡南FCの石黒司主将(6年)は「普段は会えない選手に会えてうれしかった。地震の時はつらかったけど、とっても元気になった。貴重な体験ができました」と感激の面持ちだった。

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