【宏太’Sチェック】札幌、一つのプレー大事に高い意識持て

スポーツ報知
夕日に染まる浦和サポーターを背に、頭を抱える札幌・ペトロヴィッチ監督

◆明治安田生命J1リーグ第32節 札幌1―2浦和(10日・厚別)

 浦和の出来からすれば勝たなきゃいけない試合だった。相手は前線とDFが間延びしていただけに、札幌がコンパクトに戦えばチャンスはあった。ただスペースがあった分、チャナティップがドリブルしようとしても、逆にまんべんなく行き場を消された。彼を使うより、もっとパスをつないでいけば好機は見いだせた。

 インターセプトから喫した1失点目が痛かった。ACLというレベルを考えたら、1つのプレーを「何となく」やってはいけない。しっかりつなぐという気持ちでプレーしていれば、例え奪われても全員が想定内として戻ることができる。だが、何となくボールを出すと、皆が「そこ?」という状態となり、置き去りにされる。常に高い意識を持って戦えば、隙を突かれることはない。もっと1本1本のプレーを大事にすることが必要だ。

 自力でACL出場権は得られなくなり、状況的には本当に厳しくなった。ただ残り2戦で勝ち点6を取った後に見える景色がどんなものかは、誰にも分からない。まずは2週間の中断期間に失点場面をいま一度振り返り、これまで積み重ねてきたものを思い出すこと。色々なことを起こしてきた今年の札幌がこのまま終わるとは、僕は思っていない。(吉原宏太、1996~99年札幌FW)

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