【鹿島】鈴木満常務、過密日程歓迎「その経験は力になる」

スポーツ報知

◆アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)決勝第2戦 ペルセポリス0―0鹿島=2戦合計2―0=(10日・テヘラン)

 【テヘラン(イラン)10日=岡島智哉】鹿島がペルセポリス(イラン)を2戦合計2―0で下し、クラブ史上初のアジア制覇に輝いた。国内主要タイトル19冠を誇る常勝軍団は、節目の20個目の栄冠を悲願のアジアタイトルで飾った。日本勢は昨年のJ1浦和に続き、大会2連覇。大会MVPには全14試合に先発出場したエースFW鈴木優磨(22)が選ばれ、12月にアラブ首長国連邦(UAE)で開催されるクラブW杯の出場権も手にした。

 ACLを2度制した経験を持つGK権、対外国人が得意のMFレオシルバら強力助っ人の獲得。ドイツ1部シャルケで欧州CL4強のDF内田と、予定を半年早めたジーコ氏のTD復帰。全てはクラブ悲願のACLタイトル獲得を見据えてのものだった。

 今季はW杯イヤーということもあり、過密日程を強いられながらもリーグ戦3位、ルヴァン杯4強、天皇杯8強進出中と全大会で結果を示してのアジア制覇。強化責任者の鈴木満常務にとって、過密日程は「大歓迎」だという。「勝っていけば重要度の高い試合になる。その経験はチームの個人の力にもなるし、クラブの力になる。ACLに出たくないチームがあって、もしウチが出られないならうちが代わって出ますよって言いたいぐらい」

 19歳のMF安部は「優勝は想像よりも、もっと気持ちいいものだった。あの笛が鳴った瞬間は今後忘れないと思います。ああいう経験は何回もしたい」と語った。鹿島のタイトルへの執念は20冠どころでは衰えない。

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