【松本】J1復帰も反町監督の“心残り”「優勝争いをした3チームには…」

スポーツ報知
反町監督

◆明治安田生命J2リーグ最終節 松本0―0徳島(17日、サンプロ アルウィン)

 J2優勝で4年ぶりのJ1復帰を決めた。だが、反町康治監督(54)には“心残り”があった。試合後、会見で明らかにした。

 「最終的に優勝争いしていたチーム、横浜FC、町田、大分、この3チームには我々は今年1回も勝っておりません」

 シーズン終了後の最終順位は1位・松本、2位・大分、3位・横浜C、4位・町田。松本は自チームを除く“BIG3”との対戦は今季6戦1分け5敗だ。対戦相手別に見ると

 ▼対大分

  6月16日 1●4(H)得点者=前田直

 10月28日 0●1(A)

 ▼対横浜C

 2月25日 0△0(A)

 8月25日 1●3(H)得点者=セルジーニョ

 ▼対町田

 3月21日 1●2(A)得点者=セルジーニョ

 8月18日 0●1(H)

 また、今季の得点は54。J2リーグ22チームの中で10位と少ない。それだけに「得失点差で並ばれたら、(次の順位決定要素となる)総得点ではうちは厳しいなというのがある」と会見で今季を振り返った。続けて「普通はバルセロナやレアル・マドリードが優勝する場合、(得点ランク上位に)メッシ、スアレスとか(優勝チームの選手の)名前が出てくるのが定石。うちはそこに絡むことができなかった。優勝するチームであれば、全体で得点王争いしてくれるのが理想かもしれない」と話した。

 今季の松本の最多得点者はブラジル人MFセルジーニョで11得点(12位)。ゴールを量産できる選手がいないということになる。だが逆に失点は最少の34。42試合の半分を超える22試合で無失点試合をマークした。それだけに、優勝を決めたスコアレスドローについて「我々の今季を象徴するようなゲームだったかも」と話す。

 優勝争いのライバルに勝てなくても、得点王争いに絡まなくても、勝ち点77を勝ち取った松本が今季のJ2を制し、来季のJ1に昇格するのは紛れもない事実。きっちりと勝ち点を積み上げた結果のJ2頂点だ。4年ぶりの挑戦となるJ1舞台。まず目標となるのは15位以上の残留となるだろう。

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