【鹿島】21冠目へ甲府下し天皇杯4強 カップ戦全3タイトル4強以上はJ史上3例目

スポーツ報知
甲府に勝利した土居(8)ら鹿島イレブン

◆天皇杯▽準々決勝 甲府0―1鹿島(21日・山梨中銀スタジアム)

 21冠目のタイトルへ再始動した鹿島が白星スタートを飾った。0―0で迎えた後半31分、FW土居聖真が中央へ切り込み、「シュートを打つと決めていた」と右足を振り抜いて決勝点。2大会ぶりの準決勝進出を決めた。

 1点が遠く、決定機も多く与えた。10日のACL決勝ペルセポリス戦(2戦合計2―0)後、初の公式戦。10万人が集まった大アウェーでの激戦から、J2クラブが相手の観衆6243人の試合。大岩剛監督(46)は「頭を切り換えなければいけないが、メンタルの部分で難しかったかもしれない」と選手の気持ちを代弁した。

 しかしピンチはあれど得点は許さず、1点を守りきる鹿島らしい勝利で準決勝進出。DF昌子源は「接戦をものにできたことは大きい」とうなずいた。優勝したACL、ベスト4のルヴァン杯に続いて4強入りを決め、カップ戦全3大会の4強進出は2008年、15年のG大阪に続き過去3例目となった。過密日程の中でも頂点だけを目指す姿勢は天皇杯でも変わらない。

 DF内田篤人が約1か月ぶりにベンチ入りを果たし、MFレアンドロも今夏に行った両膝の手術後、初めて公式戦のピッチへ。大岩監督はエースFW鈴木優磨の早期復帰も明言した。役者はそろいつつある。「ここまで来たら優勝しないと」と土居。アジア制覇に浮かれることなく、21冠目となる天皇杯獲得へ邁進する。(岡島 智哉)

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