【清水】久米一正副社長兼GMが死去、周囲に「体調のことは一切口外しないでくれ」と頼む

スポーツ報知
亡くなったJ1清水の久米一正副社長兼GM

 J1清水の久米一正副社長兼GMが23日午後11時3分に大腸がんのため、死去した。63歳だった。清水が24日に発表した。

 浜松市出身の久米氏は中大を経て78年に日立製作所に入社。86年まで日本リーグでプレーし、引退後はJリーグで事務局長などを務めた。その後は柏、清水、名古屋で強化担当を歴任。GMの草分け的存在で、10年には名古屋でDF闘莉王を補強してクラブ初の優勝へ導き、15年からは社長も務めた。元日本代表監督の西野朗氏(63)の高校時代からライバルであり、盟友としても知られる。

 清水には今季11年ぶりに復帰。昨季14位に沈んだチームを7位まで押し上げた。数年前から闘病生活を送るも、複数箇所にがんが転移。11月からは食事も喉を通らなくなり、1週間前から静岡県内の病院に入院。転院した都内の病院で帰らぬ人となった。周囲には「体調のことは一切口外しないでくれ」と頼み、左伴繁雄社長(63)には「このチームは絶対5位以内に入る」と断言していた。同社長は「最終節後に合同葬を提案している。にぎやかにしたい」と説明した。

 F東京・長谷川健太監督(清水時代に監督として招かれ指揮)「久米さんがいたからこそ、こうして長らくJの監督であり続けることができた。私の恩人、尊敬する人。感謝しかない。10月に清水と対戦した時に久しぶりに会ったが、少し顔色が悪く、体調が悪そうだなと心配していた。Jリーグに対しても非常に貢献された方。ご冥福をお祈りしたい」

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