【札幌】チャナティップ、3度目のACLへ今季最終戦「全てを出し切る」

スポーツ報知
シュートを放つMFチャナティップ(カメラ・砂田 秀人)

 3度目のACLへ、J1北海道コンサドーレ札幌MFチャナティップ(25)が今季最終戦での必勝を期した。札幌は27日、ホーム・広島戦(12月1日)に向け、宮の沢で調整。チャナティップは母国タイのムアントン・ユナイテッド時代、2016年と17年にACLを経験している。広島に勝てば、ACL出場圏内の3位以内が無条件で決まる。札幌の一員として「更に成長できる」舞台に初めて立つために、札幌ドームで最高のプレーを誓った。

 柔和だった表情が引き締まった。今季最終の広島戦へ、チャナティップが強い決意を口にした。「勝ちたいという気持ちであふれている。実現できるよう、決勝戦のつもりで自分の全てを出し切りたい」。ACL出場権を手にして2018年を終えることだけを、思い描いた。

 母国のムアントン・ユナイテッド時代、ACLを経験した。16年はプレーオフで敗れるも、17年はグループステージを突破して8試合に出場。得点も挙げた。「札幌が出れば、チームとしても大きくなれるはず」。来季の更なる躍進につなげるべく、切符をつかみ取る。

 7月に加入した昨季は攻撃の軸としてリーグ戦16試合に出場も無得点。ドリブルの速さとキープ力を高く評価されたが、相手の脅威にまではなり得なかった。しかし今年、高い素質にミハイロ・ペトロヴィッチ監督(61)が「ゴールへの意識」を注入。「シュートを打たないと怒られるから」とチャナティップが話すように、ゴールへ向かう姿勢が変化。27日時点でチーム3位の7得点と真に怖がられる存在となった。

 勝てばACL、負ければ圏外の4位となる広島戦を前に、チャナティップは「プレッシャーはない。たくさんの人に来てもらえればより燃える。力を与えて欲しい」と思いを明かした。自信に揺らぎはない。歓喜の時を観衆に届ける準備はできている。(砂田 秀人)

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