【磐田】大久保、古巣川崎戦で「ゴール決めたい」引き分け以上なら自力残留決定

スポーツ報知
紅白戦でシュートを放つ大久保(カメラ・山田 豊)

 J1ジュビロ磐田はあす12月1日に最終節・川崎戦(午後2時、等々力)を迎える。チームは29日、磐田市内で調整。FW大久保嘉人(36)にとっては川崎から今夏、完全移籍加入してから初の古巣戦となる。引き分け以上なら自力でJ1残留が決まる一戦。計5シーズン本拠としてプレーした等々力で10戦ぶりのゴールを決め、2018年を締めくくる。

 大久保の体が反応した。紅白戦では主力組として2列目に。DF高橋祥平(27)のロングパスをトラップすると、右足でのシュートでネットを揺らした。その後もMF上原力也(22)のキラーパスに反応し、GKと1対1に。好セーブに阻まれたが、チームは沸いた。名波浩監督(46)も「嘉人素晴らしい! 素晴らしいよ!」。思わずうなった。

 古巣・川崎はすでに優勝を決めている。前節札幌戦(0●2)後に、「このままだと川崎にズタボロにされる」と危機感をあらわに。だが、この日の紅白戦後「(磐田は)だいぶ修正できている。いいと思う」と手応え。F東京時代の昨年は味スタでゴールするなど相性は悪くないだけに燃えている。

 磐田加入後、初めて等々力に乗り込む。「一番好きなスタジアム。雰囲気も最高だし、のびのびやれるんですよ」。川崎時代の13年から15年の3年連続得点王を後押ししてくれたのは等々力。6月に磐田加入後も、川崎のファン感謝デーに参加し、サポーターに異例のあいさつをした。「川崎サポーターに会えるのは感慨深い。自分が元気であることを見せられるようゴールを決めたい」と意気込む。

 磐田が自力でJ1残留を決めるには、引き分け以上が必要。01年C大阪、12年神戸時代と2度降格を経験しているだけに試合の重要性は熟知している。「残留のためにもここでゴールを決めたい。この一戦で終わらせるようにする」。負ければ、14位湘南、15位鳥栖、16位名古屋の結果次第で残留をかけ、J2クラブとのプレーオフへもつれ込む。自ら10戦ぶりの得点を決め、残留を引き寄せる。(山田 豊)

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