【C大阪】尹晶煥監督、最終戦勝利で有終の美「勝たせてくれてありがたい」笑顔でチームを去る

スポーツ報知

◆明治安田生命J1リーグ第34節 横浜M1―2C大阪(1日・日産スタジアム)

 C大阪が今季限りで退任する尹晶煥監督(45)のラストマッチを逆転白星で飾った。序盤からスピードあふれる展開で果敢にゴールを狙い、1試合を通じてシュート22本を放った。

 後半5分に先制されたC大阪は、直後の後半11分、MF水沼からDF松田につなぎ、松田からの絶妙なクロスにMF山村が右足を合わせて同点とした。

 さらに同16分にはCKからのこぼれ球を、MF清武が頭で決めて逆転に成功。ベンチ前では指揮官が選手たちと輪になり、喜びを爆発させた。その後、相手に何度も得点を許しかけたが、GK金鎮鉉が好セーブを連発して阻止。昨季2冠を獲得したハードワークを基調とする“尹サッカー”を攻守で存分に発揮し、指揮官も「最終戦ということで全選手が一生懸命戦ってくれて、選手に感謝したい。勝たせてくれたのもありがたい。試合前のミーティングでは多くのことを話していないけど、この2年間やってきたことを全て出し切ってほしいと伝えた。全員がそういう姿を見せてくれた」と穏やかな笑みを浮かべて振り返った。

 選手らも2年間チームを率いてきた尹晶煥監督の有終の美を飾るべく、気合十分で臨んだ一戦だった。FW杉本は「僕のことを信じて使ってくれた。ケンカも言い合いもしたし、ぶつかり合うこともあったけど、そういうところから信頼関係はできてくる。またこれからも成長した姿を見せられるように頑張りたい」と感謝し、主将を務めたMF山口蛍も「感謝しかない。1番信頼してくれているし、キャプテンを任せてもらって苦しい時もあったけど、うまくやってこられた。終わり方としては尹さんとやってきたことを出せて良かった。すごくスッキリしています」と感慨深そうに話した。

 多くの選手や関係者から慕われ、クラブに初のタイトルをもたらしたOB監督は「2年間ついてきてくれた選手がいたので、こういう結果がついてきたと思います。多くの方々やサポーターの皆さんのことを忘れないようにします」と話し、最後は笑顔でスタジアムを去った。

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