【清水】金子10得点到達で20年ぶりに“2桁トリオ”が誕生

スポーツ報知
自身初の2桁得点を達成し、拳を握る金子

◆明治安田生命J1リーグ最終節 長崎4―4清水(1日・トラスタ)

 清水エスパルスは長崎と4―4で引き分け、ヤン・ヨンソン監督(58)体制1年目を14勝7分13敗、勝ち点49の8位で終えた。後半17分、MF金子翔太(23)が今季10号。清水では20年ぶりに“2桁トリオ”が誕生した。

 夢は現実になった。2―3で迎えた後半17分、清水MF金子はFWドウグラスの左クロスを左ワンタッチで仕留めた。「涙が出るぐらいうれしい」。プロ5年目でキャリアハイの10得点7アシスト。すでにFW北川、ドウグラスも2桁得点しており、清水では98年のオリバ、沢登、アレックス以来となる“トリプル10”が誕生した。

 8月29日の横浜M戦を最後に9戦ノーゴール。かかる重圧は想像を超えていた。サポーター含め周囲から次の1点を求める声は「1000回を超えた」。10点目を決めるシーンは3か月間、何度も夢に出てきた。はっと目がさめ、落胆する日々。7月に誕生したばかりの長男が立ってアシストしてくれる夢まで見たという。「ノイローゼになるかと思った」。94日ぶりの一発が、苦悩を洗い流してくれた。

 金子の1得点1アシストもあり、チームは3度のビハインドを追い付いた。J1で7戦無敗は8年ぶり。1桁順位は5年ぶりで、総得点56は優勝した川崎に次ぐリーグ2位タイとなった。「来年はもっとシュート数を増やしたい」。ヨンソン体制2年目も、欠かせない存在であり続ける。(武藤 瑞基)

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