【宏太’Sチェック】ミシャサッカー体現 今後に間違いなくつながる

スポーツ報知
1日の試合後、サポーターの声援に応える都倉(手前)ら札幌イレブン

◆明治安田生命J1リーグ最終節 札幌2―2広島(1日・札幌ドーム)

 3位以内に入ることこそできなかったが、最終戦で「残念だった」と思えるシチュエーションを作ってくれた選手に感謝したい。ACLに行くに値するチームになったと思うし、天皇杯で鹿島が優勝すれば、まだ繰り上がりで行ける可能性は残っている。チームが1年間やってきた成果は十分示してくれた4位と言える。

 広島戦では、まさに今季のミシャ(ペトロヴィッチ監督の愛称)サッカーを体現してくれた。1トップのジェイに、いいくさびのボールが入り、少ないタッチで回し、サイドチェンジから得点にもつなげた。早い時間に2点を取り、縦に向かっていた意識が安全なプレーとなり、相手に流れを奪われたのは反省も、最後にミシャのスタイルをしっかり見せられたことは、今後に間違いなくつながっていく。

 最終戦の絶対に勝たなければいけない状況の中で勝ち点3を取るのは、どんなチームであっても難しいもの。だからこそ、1年を振り返って「もったいなかった」と思える試合をものにしていくことが、来季は必要になる。毎試合決勝戦のつもりでやるのは難しいことだが、常に上位を争うチームはそうして結果を出している。1試合を大切に戦っていけば、もう一段階上へ、必ず行ける。(吉原宏太、1996~99年札幌FW)

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