【札幌】稲本、河合、内村らレジェンド8人契約満了 小野は残留名言

スポーツ報知
2018年最後の練習後、宮の沢を訪れたファンとともに記念撮影する札幌の選手とスタッフ

 J1北海道コンサドーレ札幌は2日、DF河合竜二(40)、MF稲本潤一(39)、FW内村圭宏(34)ら計8選手と、来季の契約を更新しないと発表した。2011年と16年の2度、J1昇格に貢献した河合と内村だったが、今季は河合が公式戦未出場、内村もリーグ戦1試合出場にとどまり、構想外となった。河合にはクラブが指導者転身などの道を提示しているが、他クラブへの移籍を含め模索している。他の7選手は現役続行を希望しており、新たな所属先を探していく。

 札幌の18年最後の練習となったこの日、8人の契約満了が発表された。2度の昇格に貢献した河合と内村のほか、16年のJ2優勝の原動力となった稲本とDF菊地直哉(34)も、今季限りで札幌のユニホームを脱ぐ。また昨季加入したDF田中雄大(30)、期限付き移籍中のDF横山知伸(33)、MFジュリーニョ(32)、DF永坂勇人(24)も、来季構想から外れた。

 11年にJ1横浜Mから加入し、1年目に主将として昇格を経験した河合は「苦しい時期の方が多かったので、ACL行きを争えるようなクラブになれたのは感慨深い」と8年間を振り返った。クラブは人間性を高く評価し、指導者転身とフロント入りの2つの道を提示している。河合は「必要だと言ってもらっているので。最終的に還元したい気持ちは強い」としながらも「今年はサッカーをしていないので」と、公式戦未出場に終わった悔いから現役続行も頭にある。今後熟考を重ね、進路を決めていく。

 10年から在籍した内村は、11年は最終のF東京戦で2点を挙げ、16年は第41節の千葉戦でロスタイム弾を決め、いずれもJ1昇格に結び付けた。今季は1試合出場に終わり、札幌を離れるが「寂しいけど、次のチャレンジを楽しみたい」と新天地での活躍を胸に期した。

 各選手は11月25日に契約満了を通達された。クラブはファン心理も考慮し、公にすることを提案したが、全員が「ACL争いの盛り上がりに、自分たちの話題で水を差したくない」と固辞し、最終戦後の発表となった。札幌を愛し、愛された男たちが、静かに別れを告げた。

 ◆小野は「来年もここで」

 MF小野伸二(39)が2日、来季残留を初めて明言した。2019年までの契約を残してはいるが、これまで「クラブの話を聞いてから」と、去就に関して明言を避けていた。しかし、今季最後の練習となったこの日、「札幌以外の選択肢は頭にない。来年もここでやります」と、40歳となる来季もプレーすることを宣言した。3日にはチームの先陣を切って契約更改交渉に臨むが、順調に経過する方向。10日まではイベントなど多忙な日々が続くものの、その後は英気を養い、札幌での6年目のシーズンに備えることになる。

サッカー

×