【沼津】3試合ぶり白星完封で4位締め 吉田監督「優勝争いに加われなかった」

スポーツ報知
1―0の後半7分に得点し、喜ぶFW畑〈29〉

◆明治安田生命Jリーグ J3最終節 沼津2―0秋田(2日・静岡県営愛鷹多目的競技場)

 アスルクラロ沼津は最終節で秋田と対戦し、2―0で快勝。3試合ぶりの白星、今季12度目の完封勝利で、シーズンを4位で終えた。後半4分にFW青木翔大(28)がPKを決め先制。直後の同7分にはFKからFW畑潤基(24)が頭で追加点を挙げた。

 沼津が持ち味を存分に発揮して、シーズンを終えた。自慢の固い守備から流れを引き寄せた後半4分。FW青木がPKを冷静に決めると、ゴール裏のファンの元に走り寄って、大きく飛び上がった。「今年は7点しか決められなかった。応援し続けてくれたサポーターの期待に応えたかった」。3分後には、DF砂森和也(28)からのFKを、FW畑が頭で合わせチームトップの今季8得点目。FW陣の立て続けのゴールに、集まった5215人の観客は大いに沸いた。

 決して納得のいく順位ではなかった。J3参入1年目の昨季は最終節まで優勝争いに加わり、勝ち点差2の3位。今季は開幕から4試合連続完封勝ちとスタートダッシュに成功。8節終了時には首位に立ったが、9月30日の琉球戦(1●4)から失速。失点は昨季(27点)とほぼ同じ29点はリーグ最少なだけに、昨季(60点)から40点と大幅に減った得点力が響いた形だ。

 吉田謙監督(48)は「研究された部分があった。優勝争いに加われなかったのは自分の責任」と悔しさをにじませた。来季に向け、青木は「ライセンスがどうなるか、まだ分からないが、優勝してクラブを動かしたい」と言葉に力を込めた。(山中 優輝)

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