【磐田U18】プレミア残留に王手 プレーオフの“兄”へ勇気

スポーツ報知
先制弾を決めた三木〈27〉はベンチメンバーの元へ駆け寄る

◆サッカー高円宮杯U―18プレミアリーグEAST第17節 磐田U―18 1―0流通経大柏高(2日・流通経大柏高)

 磐田U―18が敵地で流通経大柏高を1―0で下し、プレミア残留に王手。後半36分にFW三木直土(17)がチーム1本目のシュートとなるヘッド弾で先制した。降格圏内の9位・F東京U―18も市船橋高に勝利し残留決定は持ち越しになった。だが、J1参入プレーオフ決定戦・J2東京V戦(8日・ヤマハ)に回るトップチームに勇気を与える勝利だった。

 ジュビロのため、思い切り頭をボールにたたきつけた。後半36分。訪れた最初のチャンスをFW三木は逃さなかった。セットプレーからDF速水が頭で合わせたボールを相手GKが弾き、バーを直撃。目の前に向かってくるボールを押し込んだ。

 チーム1本目のシュートは先制点。絶妙なポジショニングに「こぼれ球が来ると信じてました」。左足内転筋を痛め、15節の青森山田高戦(0●2)以来の先発起用に応え、勝利に貢献。敵地で連勝も飾った。2時間遅れで試合開始したF東京U―18が市船橋高に勝利し、残留は決まらず。だが、三木は「今年初参入のプレミア残留へ一歩前進できたことを嬉しく思う」と笑顔を見せた。

 勝ってクラブを盛り上げたかった。1日のJ1最終節で、トップチームはまさかのロスタイムの失点で負け、残留を決められず。その様子をU―18の遠征メンバーは、バス移動中に経過をネット映像などで食い入るように見つめていた。「結果を出して、少しでもトップを勇気づけたいと思っていた」と三木。8日にJ1参入プレーオフ決定戦を東京V戦(ヤマハ)と戦うトップに白星を贈った。

 最終節・浦和戦(9日・竜洋)で引き分け以上なら自力で残留が決まる。「トップもユース(U―18)も落ちたらダメ。勝って決めたい」。昨年のプレミア参入戦決勝(前橋育英高戦)はベンチからチームの勝利を見つめた。来季も最高峰のリーグでプレーするため、三木が残留弾を決める。(山田 豊)

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