元日本代表・平山相太さんが“監督”デビュー「しっかり判断できるようにならないと」

スポーツ報知
試合中に選手へ指示を出す仙台大・平山コーチ

◆サッカー インディペンデンスリーグ全日本大学フェスティバル第2日 ▽予選リーグA組 仙台大A2 2―2 IPU・環太平洋大(2日、宮城・松島フットボールセンター)

 サッカー元日本代表で、昨季はJ1仙台に所属し、現在は在学中の仙台大でコーチを務める平山相太さん(33)が2日、“監督”デビューした。2選手を同時交代させるなど積極采配を見せたが、試合はIPU・環太平洋大に2―2で引き分け。瞬時の判断など指揮官ならではの難しさを痛感しながら、指導者としての第一歩を踏み出した。

 ベンチ前でどっしりと構え、平山“監督”がじっと戦況を見つめていた。控え選手に試合経験を積ませるため実施しているインディペンデンスリーグの、全国各地区代表校が集まる今大会。現役引退後の今年4月に入学した仙台大で、控えチームのアシスタントコーチをしてきた関係で“監督”デビューとなった一戦で、いきなり難しさを痛感した。

 「一緒に練習したりして、いろんな情があった。心を鬼にしてやらないと」と振り返った平山コーチ。1―1で迎えた後半開始から2選手を同時交代し、システムを変更。前線の枚数を増やして攻勢に出ると、すぐに1点を奪い策が奏功した。だが「(前に)戻したいと言ってきたので」(平山)と、選手の意見を聞き再変更。結果的に追いつかれて引き分けとなり、「しっかり判断できるようにならないといけない」と猛省した。

 悔しさが残るなか、喜びも感じた。「(得点シーンは)自分がやっているようなうれしさがこみ上げてきた」と表情を緩ませた平山コーチ。3日の試合も引き続き指揮を取る。選手に近い立場で指導者としての経験を積み、確かな監督像を作っていく。(有吉 広紀)

サッカー

×