【山形】4季ぶりの天皇杯決勝へ山田主将「全員守備」で勝つ!
スポーツ報知
3年ぶりのみちのくダービーに、両陣営が最高の準備で臨む。5日の天皇杯準決勝(午後7時、ユアスタ)でJ1ベガルタ仙台とJ2モンテディオ山形が天皇杯では初対戦する。4季ぶりの決勝進出に燃える山形は、天童市内で約1時間の最終調整。DF山田拓巳主将(29)は「全員守備」を掲げ、仙台の攻撃をはね返しての勝利を目指す。
決戦を前にしても、山形の練習はいつもどおりの和やかな雰囲気で行われた。ミニゲームでは主将の山田が軽快なパスさばきを披露。現在のチームでみちのくダービーを経験した選手は、山田と今季で契約満了のMF松岡亮輔(34)の2人だけだが、山田は「経験者は少ないけれど、みんなの気持ちは上がっている」と全員の気持ちを代弁した。
敵地の中でも、力を尽くす。4年前に進出した天皇杯準決勝・千葉戦(3〇2)は中立地のヤンマースタジアム長居で開催。「人も少なかったし、緊張感が出るような試合ではなかった」と山田は振り返る。ところが、今回の会場は仙台の本拠地・ユアスタ。山田は「(独特の)雰囲気を肌で感じる若い選手もいると思う。自分は4年前(天皇杯決勝で)悔しい思いをしたので、勝って終わりたい」と闘志を燃やした。
山形で11季目となる山田は、過去2度仙台と対戦し、1分け1敗と勝利がない。「相手のホームでやるので、(ゲームを)支配される展開になってもおかしくない」と警戒。それでも天皇杯準々決勝では、J1を連覇した川崎相手にボールを持たれるも、粘り強い守備で3―2と金星を挙げた。山田は「簡単に失点しないように全員でハードな守備をしたい」。宿敵を破り、決勝に向かって突き進む。(海老田 悦秀)