【浦和】異例の前日練習公開にサポーター350人、83の横断幕 柏木「愛を感じる」

スポーツ報知
浦和の前日練習には83の横断幕が掲げられ、選手を鼓舞した(カメラ・羽田 智之)

 天皇杯準決勝は5日、鹿島―浦和(カシマ)、仙台―山形(ユアスタ)で行われ、9日の決勝戦(埼玉)進出チームが決まる。浦和は4日、オズワルド・オリヴェイラ監督の呼びかけで前日練習にサポーター350人が集結し83の横断幕が掲げられるなど必勝仕上げ。

 どこを向いても熱いメッセージが目に入った。「掴(つか)み獲れ天皇杯」、「奮い立て浦和 目の色を変えて熱く闘え」…。さいたま市内の大原サッカー場は360度、横断幕で囲われた。その数83。クラブ史上初の光景だった。選手が練習場に出る時は応援旗が振られ、サポーター350人の「浦和レッズ」コールがこだました。

 柏木「仕事もあるのに、こんなに集まってくれた。愛を感じる」

 槙野「時間をかけて、これだけの雰囲気を作ってくれた。戦ってくれている。僕らはピッチでそれ以上の力で戦わないといけない」

 来季のACL出場権を獲得するには、12大会ぶりの天皇杯制覇しかない。指揮官は、古巣との大一番を前に「伝家の宝刀」を抜いた。鹿島時代、士気を高めるマネジメントでリーグ3連覇など6冠を獲得。当時、浦和の応援映像を大音量で流したこともある。今回は強力な味方サポーターの力を借り、必勝仕上げを行った。通常、非公開の試合前日練習を公開にし、来場を呼びかけた。

 指揮官は練習後、「明日は皆さんの気持ちが選手とともにピッチに入っていきます。ありがとう」と頭を下げた。5日は5000人近いサポーターが遠征するという。クラブ、サポーターが一丸となって王手をかける。(羽田 智之)

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