【札幌】駒井が完全移籍「ミシャのためにも」年内に正式契約

　Ｊ１北海道コンサドーレ札幌ＭＦ駒井善成（２６）が来季、浦和から完全移籍で加入することが５日、決まった。同日、１回目の契約更改交渉に臨み、クラブに意志を伝えた。今後は条件面など細部の交渉に入るが、大きな隔たりはなく、年内に正式契約の運びとなる。

　クラブ史上Ｊ１最高の４位からの更なる躍進へ、欠かせない男・駒井が残留を決めた。浦和から期限付き移籍で加入した今季、右サイドハーフやボランチなどで２９試合に出場と、チームの中核を成した。クラブは来季を戦ううえで絶対戦力と考え、９月には完全移籍を打診。交渉を続けてきた。

　駒井に対してはＪ１の複数クラブも興味を示していたが、札幌は本人の「ＭＦの真ん中で勝負したい」という意向を受け、来季編成や補強ポイントを明確に示し、慰留に努めてきた。その熱意に駒井も「クラブの考えは理解できたし、ミシャのためにも、という気持ちもあるので」と、浦和時代から指導を受けるミハイロ・ペトロヴィッチ監督（６１）のもと、２０１９年も札幌でプレーすることを決断した。

　心残りも晴らす。今季最終の広島戦は、へんとう炎による発熱で欠場を余儀なくされた。２―２で引き分け、ＡＣＬ出場権の３位以内を逃し「申し訳ない気持ちでいる」と無念さを言葉にした。浦和時代に２度経験し、「もう一度、立ちたい」と強く意識する舞台を、来季も札幌で目指すことになる。「今年、チームを引っ張ってきたという自信はあるから」。その思いを札幌２年目の来季、更にピッチで示し、目標を達成する。

　◆駒井　善成（こまい・よしあき）１９９２年６月６日、京都府生まれ。２６歳。京都Ｕ―１８から２０１１年にトップ昇格。１６年に浦和へ完全移籍し、今季期限付き移籍で札幌に加入。Ｊ１通算７６試合出場無得点、Ｊ２通算１７１試合出場１５得点。１６８センチ、６４キロ。右利き。背番号１４。