【磐田】J1残留へ“名波のカーテン”4日連続で取材NG

スポーツ報知
前日練習したと思われるヤマハスタジアム

◆J1参入プレーオフ決定戦 磐田―東京V(8日・ヤマハ)

 引き分け以上でJ1残留が決まる磐田は7日、静岡県内で完全非公開練習を行った。J2時代の14年9月に名波浩監督(46)が就任してからは、原則的にサポーターや報道陣にセットプレーを含め公開してきた。だが今回は4日連続で取材NG。“名波のカーテン”を引き、万全の態勢を整える。

 磐田が名波体制で史上最も静かな練習を行った。ヤマハスタジアムには選手たちとおぼしき声が響くだけ。東京V戦の前日でスタジアム前は設営が進むが、この日も4日連続で取材対応はなかった。敗れてプレーオフ行きが決まった1日のJ1最終節、川崎戦後に言葉を発してから6日間、選手の声は一言もメディアに発信されていない。

 名波監督はこれまで練習を公開してきた。解説者を務めていた10年南アW杯では「準優勝したオランダ代表はセットプレーを含め練習を全て見せていた。我々も非公開でかっこつける必要はない」と語った。14年9月の就任時にも「バラバラで仲間意識もチーム愛もない異常な空間。非公開練習が多く、何をしてもいいような空気だった。ファンの視線を感じ協調性、チーム愛、仲間意識を植え付けさせた」と話していたが、結果が求められる今回だけは信条を覆した。

 この日、取材に応じた木村稔社長(64)は「非公開は集中させるため。(試合では)警察官と警備員を大幅増強させます」と明かす。チケットは完売。秘密特訓を経て、東京Vを迎え撃つ。(山田 豊)

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