【札幌】宮吉拓実、今季限りで退団「FWで勝負したい」古巣の京都に復帰

スポーツ報知
8日のイベントでは笑顔を見せていたFW宮吉(右端。他は左からGK菅野、DF福森、MF宮沢、GK阿波加)

 J1北海道コンサドーレ札幌FW宮吉拓実(26)が、今季限りで退団することが9日、分かった。複数の関係者が明かしたもので、2015年まで所属した古巣のJ2京都に完全移籍する。

 今季J1広島から完全移籍で加入した宮吉は、主にシャドー(下がりめのFW)の位置で11試合に出場。初先発となった4月14日のアウェー・柏戦で1得点も挙げている。来季も札幌との契約は残っていたが、クラブ幹部は「うちの構想ではシャドーで、と考えていたが、FWで勝負したいという本人の意志を、最後は尊重した」と話した。

 苦渋の決断だった。札幌での1年間を、宮吉は「何も貢献できなかったので。申し訳ないという思いが強い」と漏らしていたように、4位と躍進したチームの戦力になり切れなかったことを悔いていた。札幌で巻き返しを図るか熟考を重ねた末、U―15から所属し、高1でトップ昇格した古巣で、出直すことを決めた。

 今季、シャドーの定位置を確保したMF三好康児(21)は、期限付き移籍期間を延長せず、J1川崎に戻ることが確定的。それに続く宮吉の退団は痛手だが、完全移籍の獲得オファーを出している京都のU―21日本代表MF岩崎悠人(20)との交渉は、順調に進んでいる。2人の穴を埋めてくれるであろう岩崎との移籍合意へ、まずは全力を尽くしていく。

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