【札幌】元広島のアンデルソン・ロペスを獲得、初ACLへ前線を補強

スポーツ報知
札幌への移籍が決まったFWアンデルソン・ロペス

 J1北海道コンサドーレ札幌が、交渉を進めていた元J1広島のブラジル人FWアンデルソン・ロペス(25)を完全移籍で獲得することが11日、決まった。この日までに仮契約が結ばれ、近日中に正式発表される。広島で2016年7月から17年の1年半に12得点を挙げた、185センチの高さとパワーを武器とする男が、J1でのクラブ最高4位となった今季からの更なる躍進へ、攻撃陣の核を務める。

 札幌の新外国人選手第1号が決まった。アンデルソン・ロペスとの交渉について、11日、三上大勝GM(47)が「順調に経過した末、無事に本人との間で仮契約を結びました」と終結を宣言した。広島での1年半で12得点を挙げた男が、来季、札幌の一員に加わる。

 熱意が実った。日本で実績があるアンデルソン・ロペスには、複数のJクラブが興味を示していた。その中、札幌は「絶対戦力として不可欠」と思いを伝え、交渉を続けてきた。昨年9月に敵地で対戦した際には、自ら奪ったPKを決められた。試合は1―1で引き分けも、恵まれた体とスピードあふれるプレーを高く評価していた。日本を離れた今季、獲得のチャンスを逃さず、合意にこぎ着けた。

 今年はJ1での最高となる4位でシーズンを終えた。逃した初のACL切符取りへ、リーグ7位の48得点を挙げた今季の攻撃力に磨きをかけるべく、前線の補強を進めている。交渉を進めるJ2京都のU―21日本代表MF岩崎悠人(20)とともに、最優先事項に置いてきたアンデルソン・ロペスの獲得は、目標達成に近づく重要なピースになる。

 広島時代は守備面の不安やムラのあるプレーが指摘されもしてきた。しかし札幌幹部は「粗削りな面はあるが、技術は高いし、年齢的にも伸びしろは十分ある」と高く評価。その上で育成に定評のあるミハイロ・ペトロヴィッチ監督(61)の指導を受ければ、その素質が更に開花すると踏んでいる。広島時代と同様、1トップかシャドーで起用する方向のアンデルソン・ロペスの加入で、札幌の攻撃は更に厚みを増すことになる。

 ◆アンデルソン・ロペス 本名はアンデルソン・ジョゼ・ロペス・デ・ソウザ。1993年9月15日生まれ、ブラジル出身。13年、当時同国2部のアヴァイでプロ生活を開始。同1部アトレチコ・パラナエンセなどでプレー後、16年7月にJ1広島に期限付き移籍で加入。同年は7試合で2得点、17年は32試合でチーム最多となる10得点を挙げた。今季はブラジル・トンベンセからの期限付き移籍でKリーグ・FCソウルに所属した。185センチ、82キロ。左利き。

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