【鹿島】内田「レアルレアル言うけど、まず初戦。絶対強いよ」メキシコ名門との初戦に照準

スポーツ報知
現地で調整したDF内田篤人

 【アルアイン(UAE)13日=岡島智哉】アジア王者の鹿島は、初戦(準々決勝)の北中米カリブ海王者・グアダラハラ戦に向けて当地で練習を行った。同戦に勝てば準決勝で欧州王者・Rマドリードとの対戦が控えるが、DF内田篤人(30)はメキシコ屈指の人気を誇り、同国リーグ12度制覇の名門との初戦に集中する構えを強調。下馬評の低い開催国枠から初戦の勝利で勢いをつけ、決勝に上りつめた2大会前の再現を狙う。

 ■「絶対強いよ」

 目の前の試合に全力を注ぎ、頂点だけを目指す。内田は冷静に、世界一への道筋を見据えた。「みんなレアルレアル言うけど、まず初戦だから。メキシコのチームだよ?絶対強いよ」。欧州王者との準決勝に気持ちが走る風潮にクギを刺し、初戦の重要性を強調した。

 ■指揮官も「侮れない」

 前回大会でMF本田圭佑(32)が所属していたパチューカが3位に食い込むなど、クラブW杯の舞台で毎年のように勝負強さを発揮するメキシコ勢。内田は「メキシコリーグはお金があるから、南米や欧州に行くレベルの選手もクラブに残る」と分析する。映像を確認した大岩剛監督(46)も「決して侮れない。強いよ」と警戒した。

 ■エルナンデスら輩出

 リーグ優勝12回の実績を誇るグアダラハラは、全選手がメキシコ人で構成される“純血主義”が伝統。同国代表のエースで、かつてマンチェスターUやRマドリードでプレーしたFWハビエル・エルナンデス(30)らA代表の主力を多数輩出してきたリーグ屈指の人気を誇るクラブだ。

 ■昌子「クラブW杯へのリベンジ」

 鹿島が開催国枠で出場した16年大会は、初戦でオークランドシティ(ニュージーランド)に逆転勝利。そのままの勢いで決勝に進んだ。MF遠藤康(30)が「『今年こそは』って思いがあるが、まず初戦です」と言えば、DF昌子源(26)も「僕らはレアルへのリベンジじゃなく、クラブW杯へのリベンジ」と続けた。大会史上初の3連覇を目指すRマドリードとの準決勝は、あくまで優勝への“登竜門”に過ぎない。一戦必勝で21冠目を目指すべく、まずは中米の常勝軍団に土をつける。

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