【鹿島】アジア制した「一体感」と欠場選手分も戦う「自覚」で3発逆転!レアルと再戦へ

スポーツ報知

◆クラブW杯▽準々決勝 鹿島3―2グアダラハラ(15日・ハッザーア・ビンザイードスタジアム)

 【アルアイン(UAE)15日=岡島智哉】アジア王者の鹿島は北中米カリブ海王者・グアダラハラを3―1で下し、準決勝進出を決めた。準決勝では2016年大会の決勝で敗れた欧州王者・Rマドリードと再戦する。

■本来のキッカーは鈴木優磨

 猛抗議を行う相手を横目に、セルジーニョは静かにボールをセットした。1―1の後半24分、PKのチャンス。本来のキッカー・鈴木優磨は負傷で不在だったが、鈴木と2トップを組んできた背番号18が「自信を持って蹴った」キックがゴール左隅に決まった。

■三竿健斗不在も永木が同点弾

 前半3分に失点。「1点取ればわからない。1点取られたら終わる」と内田が振り返った展開の後半4分、日本代表MF三竿健斗に代わって出場したMF永木亮太のゴールで同点に追いついた。同39分にはMF安部裕葵がスーパーゴール。主力2人を欠く中で、チームの底力を見せる勝利だった。

■7選手が日本で待機

 大岩剛監督(46)が「ここまで来ることができたのはチームに一体感があったから」と話すなど、けが人が相次ぐ中での総力戦で芽生えた「一体感」を武器に今季を戦ってきた。だが今大会の登録メンバーは23人。一体感継続のために全員を帯同させるプランもあったが、チームは7人を日本に残すことを決めた。

■「自覚」にかけた23人体制

 金銭的な問題はクリアしていたが、チームは帯同選手に自覚を持たせ「メンバー外選手の分も」という思いを抱かせようとした。「『アイツのために』という思いは他の何よりもモチベーションになる」(昌子)、「鹿嶋に残った選手、スタッフの分も戦う義務がある」(遠藤)。23人は、1人でも負傷者が出れば紅白戦ができなくなる人数。それでもここまで全4大会で3位以上の成績を生んだ「一体感」ではなく、選手の「自覚」にかけてUAEに乗り込んだ。

■レアルとの再戦へ

 準決勝では大会3連覇を目指すRマドリードと対戦する。16年大会の決勝で2―4で敗れた相手との再戦。内田は「鹿島に戻ってきてレアルとやれるとは思ってなかった。世界のトップとやれるチャンス」と力を込めた。世界一まであと2勝。相手がどこであろうと、鹿島は頂点だけを目指して戦う。

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