【鹿島】南米王者に0―4大敗で4位…内田、差を自覚して「またレベルアップしないと」

スポーツ報知

◆クラブW杯 ▽3位決定戦 リバープレート4―0鹿島(22日、UAE・アブダビ)

 【22日=岡島智哉】アジア王者の鹿島は3位決定戦で南米王者のリバープレート(アルゼンチン)に0―4で大敗し、4位で大会を終えた。前半24分にCKから先制点を奪われると後半も守備陣が崩され、3失点を喫した。攻撃陣は好機をつくったものの、シュートがクロスバーに当たるなど最後まで1点が遠かった。4位の獲得賞金は約2億3000万円。

 鹿島は“有終の美”を飾ることができなかった。4位で大会を終えた。DF昌子が内転筋痛で欠場し、GK権も前半に負傷退場という苦しい布陣。前半24分にCKから失点し後半にも3点を奪われた。攻撃でも前半44分のDF安西、後半39分のFW土居、同41分MF永木のシュートがいずれもクロスバー直撃するなど無得点。MF安部は「失点した後、逆転する気持ちで前から行ったが、個の能力で負けた。シンプルに悔しい」と唇をかんだ。

 この日が今季の公式戦60試合目。J1が34試合制になった05年以降では、08年のG大阪(61試合)に続く数字だ。2月14日の今季初戦ACL上海申花戦から311日での到達。今季はロシアW杯による約1か月半の中断期間があったことを踏まえると、J史上最も過酷な日程を戦ってきたことになる。それでもACLを獲得してつかんだ今大会の切符。世界に挑んだが、現在の立ち位置を思い知らされる結果となった。

 今夏に16年ぶりに復帰したジーコ・テクニカルディレクターはこう言う。

 「(16年大会で)レアルと試合を行い、鹿島は世界に知られたクラブになった。結果は準優勝だが、そこから普通はもう一度そこに出て優勝したいという気持ちになるはず。しかしどうだ。あの2位からチームが停滞あるいは衰退している」

 今大会の結果は1勝2敗。DF内田は「差があることを一人ひとりが自覚して、日本に帰ってまたレベルアップしないといけない」と語った。北中米カリブ海王者に鮮やかな逆転勝ちを収め、欧州王者に子供のように扱われ、南米王者に打ちのめされた今大会。この経験を、来季以降の血肉としなければならない。

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