【鹿島】栄光の大役「満男さんしかいない」…ACL決勝表彰式

スポーツ報知

 クラブ悲願のアジア制覇を決めたACL決勝第2戦後の表彰式。イラン・テヘランの夜空にカップを掲げたのは、出場機会のなかった小笠原だった。

 ゲーム主将を務め、本来は最初にカップを掲げるはずの昌子が「ミツ! ミツどこ?」と叫んだ。逃げ隠れする主将を遠藤が強引に引っ張り出し、後輩が背中を押し出す。歓喜の中心に、首を横に振りながらも笑顔がはじける小笠原が立った。まずサポーターをあおり、左右への目配せで仲間のボルテージを上げる。ためてためてトロフィーを頭上へ。クラブ20冠目は小笠原にとって17冠目。実に手慣れた所作だった。

 大役を譲った昌子は「そりゃあもう、満男さんしかいないでしょ」とキッパリ。逃げられることを想定し、遠藤らと綿密な打ち合わせをしていたという。ちなみに役目を終えた小笠原は、カップを同期入団で同じく17冠目となる曽ケ端に手渡し、掲げさせた。小笠原が鹿島の象徴であることを実感した3分間だった。(岡島 智哉)

サッカー

×