鹿島・小笠原、引退の理由は「チームを勝たせられなくなったから」今後は鹿島への恩返しを希望

スポーツ報知
引退会見で報道陣の質問に答える鹿島の小笠原満男

 今季限りで現役引退を発表した元日本代表MF小笠原満男(鹿島)が28日、カシマスタジアムで会見した。決断に至った理由を「やめるという最大の理由としては、今シーズン1年を振り返ってみて、なかなか試合に出られる機会が少なくなり、ピッチの上でチームを勝たせることができなくなった」と説明した。

 「サッカーが大好きだし、鹿島アントラーズが大好きだし、まだまだサッカーをしたいっていうのが正直な気持ち」と吐露したが、「チームが好きだからこそ、このチームが強くなっていくためには自分が出場するより、若い選手にピッチに立ってほしい。自分が身を引くときが来たかなと思いました」と決断に至った経緯を明かした。

 引退後の進路については鹿島に残ることを希望した。「やはり鹿島アントラーズに育ててもらった。自分は恩返ししていきたい気持ちが強くなった。これからアントラーズが強くなるために、成長するために、何かためになるものを見つけていきたい」。

 小笠原は1998年に岩手・大船渡高から鹿島入り。2006年まではトップ下、期限付き移籍先のイタリア1部(当時)メッシーナから復帰後の07年以降は主戦場をボランチに変えて、J1通算525試合(69得点)に出場。日本代表でも国際Aマッチ55試合出場(7得点)と活躍し、02年日韓、06年ドイツW杯に出場した。

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