【鹿島】引退試合やりたくない…小笠原に聞く

スポーツ報知
この日のために用意された背番号入り特製ボードの前で記念撮影する小笠原

 今季限りで現役引退を発表した元日本代表MF小笠原満男(39)=鹿島=が28日、カシマスタジアムで会見した。引退を決意した理由を、後進に道を譲るためと明かし、最後までチームのことを考えるジーコ・イズムを貫き通した。引退後は育ててくれたクラブに恩返しするため、鹿島に関わる仕事を希望。悔しさをバネにし続けたプロ21年を時折、言葉を詰まらせながら振り返った。

 ◆小笠原に聞く

 ―ジーコ氏にはいつ報告したのか。

 「(日程が)全部終わってからと思っていたが、飛行機の都合上、リーベル戦の試合前に伝えた。自分がここまでやってきたこと、そして最後までそれをやり遂げたことに拍手を送りたいと言ってくれてうれしかった。今後、鹿島に恩返ししたいと言ったらそうするべきだと言ってくれた」

 ―引退試合の予定は?

 「自分の意向では、ない。クラブと話していきながら相談したい。個人的に引退試合はやりたくない。やるなら真剣勝負の試合がしたい。個人としては望んでいない」

 ―鹿島の若手へ。

 「タイトルをとり続けるチームであってほしい。クラブW杯で負けた悔しさが残っている。練習の質、熱を上げていかなければいけない。そのために何をするべきかを整理して、自分も違った立場で還元していければ」

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