【高校サッカー】青森山田・檀崎「集大成見せる」目標3冠達成できず「最後こそ」優勝

スポーツ報知
青森名産のリンゴを掲げる青森山田の檀崎(10番)と三国ケネディエブス(5番)(カメラ・大好 敦)

 第97回全国高校サッカー選手権は30日、東京・駒沢陸上競技場で開幕した。2年ぶりの優勝を目指す青森山田(青森)など、東北勢6代表が力強く入場行進。青森山田はJ1札幌内定のMF檀崎竜孔(3年)が主将としてエースとして、「集大成を見せる」と優勝へ闘志を燃やしている。4年連続44度目出場の秋田商はワントップで起用濃厚なFW長谷川悠(3年)がゴールで13年連続初戦敗退の悪い流れをストップすると誓った。31日の1回戦には、秋田商(秋田)、遠野(岩手)、尚志(福島)、仙台育英(宮城)の4校が登場する。

 青森名産のりんごをスタンドに向かって掲げながら2年ぶりの王座奪還を狙う青森山田イレブンが堂々と行進した。檀崎は、「今年のチームは1人1人のパワーがある。それを一つの方向に向ければすごいパワーになる。(試合に向けて)すごいワクワクする」と胸を高ぶらせた。

 絶好調の主将がチームを引っ張る。チームは、23日から静岡県内で合宿を行った。27日には名門・星稜(石川)と練習試合を行い5―1で勝利。檀崎は1ゴール4アシストと大暴れをみせ「チームの状態は良い。試合に向けて、まだまだ詰めていけると思う。みんながけが無しで、モチベーションを高めていきたい」。初戦となる2回戦(1月2日)の草津東(滋賀)との試合に向けて万全の準備を進める。

 今年は3冠を目標に掲げてきたが、全国高校総体では2回戦敗退。世代最高峰リーグの高円宮杯U―18プレミアリーグEASTでは鹿島ユースが優勝し、惜しくも2位だった。主将は「チームの公式戦の負けは2試合だけだけど、結果がついてきていないのは事実。最後こそ優勝で終わりたい」と言葉に力を込めた。

 檀崎は中学、高校と青森山田で過ごしてきた。中学時代も全国制覇を経験し、高校でも1年時に、選手権制覇に貢献した。昨年は2年生唯一のレギュラーとして活躍したが、3回戦敗退で涙を流した。「6年間の集大成を見せる。青森山田の10番はチームが苦しい時、点が欲しい時に決められる存在。しっかり点を決めたい」と檀崎。主将として、エースとしてチームを栄光に導いて見せる。(小林 泰斗)

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