【横浜M】中沢が引退「生まれ変わったら奈美恵様のバックダンサー」 

スポーツ報知
歴代1位タイとなる139試合フル出場を果たした横浜M・中沢

 横浜Mの元日本代表DF中沢佑二(40)が現役を引退する。練習参加生から1999年にV川崎(現・東京V)入り。2002年、横浜Mに加入し03、04年のリーグ連覇に貢献するなどクラブの顔として活躍。日本代表でも06、10年にW杯2大会連続出場。「ボンバー」の愛称で親しまれた守備の要がプロ生活20年、不惑の節目にピッチを去る。

 全てをサッカーにささげた。中沢は午後10時の就寝時間から逆算して練習、体のケア、食事と全ての行動を分刻みでこなした。練習前のミーティングが5分長引き、「この5分間でどれだけケアできると思っているのか」と大声で怒ったこともあった。

 とことん突き詰める性格はサッカー以外も同じ。引退した歌手・安室奈美恵さんの大ファンで「生まれ変わったら、奈美恵様のバックダンサーになりたい」と公言する。ライブを見るため、チケット応募券付きCDを複数枚購入。DVDは公演ごとに保存用と観賞用を2枚ずつ買い、安室さんについて語った原稿のゲラは自らチェック。納得するまで直すため、赤ペンでの修正箇所は膨大だという。

 左膝の手術後は「必ず治す」と詳細は語らず、約3か月間治療とリハビリに専念。後半37分から出場した現役最後のC大阪戦は患部にテーピングをせず、走り抜いた。「マリノスのユニホームを着て、サポーターの前でプレーする幸せを感じた」。全力で駆けた20年間が凝縮された8分間だった。(田中 雄己)

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