【横浜M】中沢佑二「1ミリの後悔もなくピッチを去る」…引退正式発表

スポーツ報知
18年4月、試合後にサポーターの声援に応えながら引き揚げる横浜M・中沢

 横浜Mは8日、元日本代表DF中沢佑二(40)の現役引退を正式発表した。現時点では引退会見やセレモニーなどを行う予定はないが、中沢はこの日、クラブや自身のHPを通じて引退を決断した心境をつづった。

 横浜Mは8日午前9時、在籍17年でリーグ連覇(03、04年)に貢献し、06年ドイツ&10年南アフリカW杯に出場した“ボンバー”の引退を発表した。中沢はクラブを通じて「1ミリの後悔もなくピッチを去ろうと思います」、「プロ20年目となる昨シーズンを一つの区切りとして考え、全てを出し切るという思いで最終戦まで走り続けました。シーズンを終え、自分の思いを整理した中で、このクラブでユニホームを脱ぎたい、それが横浜F・マリノスに対して一番の恩返しになるんじゃないかなという思いになりました」と、不惑の節目に退く決断に至った経緯をつづった。

 横浜市内で取材に応じた黒沢良二社長(62)は「クラブにとって非常に大切な選手」と中沢の経験やリーダーシップなどを高く評価。延長オファーを出し、シーズン終了後から交渉を重ねてきたが、「最終的に本人の意思を尊重した」と説明。「最大限の敬意を払い、今後のことを話し合っていきたい」と引退後も関係性を継続する姿勢を示した。

 クラブの発表に続き、自身も背番号の「22」にかけ、この日午前10時22分にブログを更新。サッカーを始めた小学6年生からともにボールを蹴った恩師や同級生、東京Vと横浜M、さらに代表で指導を受けた監督らに2500字を超える謝辞のコメントを並べた。

 大ファンで、昨年9月に引退した歌手・安室奈美恵さんにも触れ「安室奈美恵様の曲で励まされ、安室奈美恵様のライブで元気をもらっていました。安室奈美恵様がいたから、ここまで頑張ることができました。ありがとうございました」と、最後も筋金入りの“アムラー”ぶりを披露した。

 現時点では、本人の意向で引退会見や引退セレモニーを行う予定はない。けがから復帰した昨年12月1日の最終節・C大阪戦が最後の舞台となったが「今後、何をするかはまだ決まっていませんが、またどこかで会えたら。みんな元気でね。バイバイ」と再会をにおわせ、明るく締めた。(田中 雄己)

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