【札幌】仙台から加入のMF中野嘉大「ミシャさんの下でプレーしたかった」

スポーツ報知
雪の積もるグラウンドをランニングするJ1札幌MF中野

 J1北海道コンサドーレ札幌に加入したMF中野嘉大(25)が、新天地での飛躍を胸に期した。J1仙台から完全移籍し9日、札幌・宮の沢でDF福森らとの自主トレに参加した。ランニングでは先頭を走る意欲に満ちた1日を終え「チームが更に上がって行く中心に自分がなれたら一番いい。そこを目指してやっていきたい」と定位置取りへの思いを示した。

 仙台との契約は残っていたが「新しいところでやりたかったし、ミシャさんの下でプレーしたかった」とミハイロ・ペトロヴィッチ監督(61)の指導を熱望した。「これまでも常に自分たちが主導権を取るスタイルを目指してきた」。打ってつけといえる札幌の攻撃的サッカーで、持ち味の高い個人技とスピードに磨きをかける。

 左サイドの即戦力として期待されているが、慢心はない。「楽しみもあるがゼロからのスタート。去年の札幌はスタメンが固定されていた印象なので、その中に入っていかなければいけない」とアピールの必要性は感じている。14日に始まるタイキャンプから積極的に存在感を示していく。

 練習時のグラウンドはマイナス0・4度と、真冬日だった札幌。「寒さは得意じゃないから。できれば北には行きたくなかった」と苦笑したが、札幌のサッカーに魅力を感じ、最北の地を選んだ。「勉強になることも多いと思う」。魅力に満ちた札幌で、快足のサイドアタッカーが勝負をかける。(砂田 秀人)

 ◆中野 嘉大(なかの・よしひろ) 1993年2月24日生まれ、鹿児島・阿久根市出身。佐賀東高から筑波大に進み、2015年にJ1川崎に加入。17年にJ1仙台へ期限付き移籍し、翌年完全移籍。今季、札幌に完全移籍で加入した。J1通算68試合出場5得点。176センチ、66キロ。右利き。既婚。

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