【浦和】代表デビュー最速弾・山中亮輔を獲得 横浜M慰留も…複数年契約に国内破格の移籍金2億円超

スポーツ報知
浦和へ移籍する横浜M・山中

 浦和が横浜MのDF山中亮輔(25)を完全移籍で獲得することが9日、分かった。関係者によると横浜Mは全力で慰留に努めたが、将来的に海外移籍も見据え、その上でアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)に出場する浦和への移籍を決断した。契約は複数年で、国内では極めて高い2億円超とみられる移籍金は満額が支払われる。

 左サイドバックを主戦場とする山中は積極果敢なプレーと強力な左足のシュートが持ち味で、昨季は32試合出場4得点を記録。日本代表の森保一監督(50)も「左利きを生かした攻撃で、スペシャルなものを持っている」と高く評価し、昨年11月には日本代表に初選出された。初戦となった同20日のキルギス戦では、日本代表デビュー最速となる開始108秒での代表初得点を記録した。今回のアジア杯ではメンバー入りしなかったが、22年カタールW杯を目指す森保ジャパンの貴重な戦力だ。

 浦和の左サイドには日本代表経験があるDF宇賀神友弥(30)がいるが、オズワルド・オリヴェイラ監督(68)は「競争力のあるチームになると期待している」とACLに出場する今季に向け、さらに選手層を厚くする狙いがある。

 ◆主な日本人の国内高額移籍金 2007年1月、千葉から浦和に移籍した元日本代表MF阿部勇樹(25)が4億2000万円。04年1月に清水から浦和へ移籍したMF三都主アレサンドロ(26)と、97年1月に横浜F(消滅)からV川崎(現東京V)へ移籍したMF前園真聖(23)が3億5000万円。※年齢はすべて当時

 ◆山中 亮輔(やまなか・りょうすけ)1993年4月20日、千葉・柏市生まれ。25歳。柏の下部組織を経て10年に2種登録され、12年にトップチーム昇格。14年に千葉に期限付き移籍し、15年に柏復帰。17年に横浜Mへ加入。各年代別の日本代表に選出され、16年リオ五輪は負傷のため落選。18年11月20日のキルギス戦でA代表デビュー。国際Aマッチ1試合1得点。J1通算89試合6得点、J2通算23試合3得点。171センチ、65キロ。

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