【高校サッカー】初の決勝進出へ、尚志はFW伊藤綾汰が切り札…58大会ぶり準決で東北対決

2019年1月12日6時5分  スポーツ報知
  • 元気いっぱいにシュート練習をする尚志・伊藤(カメラ・有吉 広紀)

 全国高校サッカー選手権は12日、埼玉スタジアムで準決勝(午後12時5分開始)が行われる。尚志(福島)と青森山田(青森)の対戦は、1960年度の遠野対秋田商以来58大会ぶりの東北対決となる。尚志はここまで全4戦途中出場のFW伊藤綾汰(3年)が、先発復帰を猛アピール。崩していたコンディションも戻り、チーム史上初の決勝進出へ準備は整った。

 尚志の攻撃の“切り札”が、静かに闘志を燃やした。「今は調子がいい。勝って決勝に行きたい」と力強い口調で伊藤は言い切った。昨年、高校生年代のリーグ戦であるプリンスリーグ東北で、得点王となる15得点をマーク。だが昨年12月上旬に虫垂炎を発症し、5日間ほど入院した関係で、選手権開幕時は「(コンディションは)70%くらい」(伊藤)。ここまでの4戦はすべて後半に途中出場し、1回戦・神村学園戦で得点を決めたが、本調子ではなかった。

 準々決勝翌日の6日にチームは福島に帰郷。7日からJヴィレッジで合宿を実施した。昨年12月31日の1回戦から6日間で4試合を戦ったため、コンディション調整を重点に置いていたが、伊藤は「ここがスタメンで出られるかどうかの分かれ目だと思った」。実戦形式の練習では、足元の巧みさやスルーパスなど持ち味を存分に発揮。スタメン奪取へ復調をアピールした。

 この日、さいたま市内のグラウンドで行われた練習では、今大会2試合連続得点中のFW染野唯月(2年)とシュート練習でコンビを組む場面が多く見られた。仲村浩二監督(46)は伊藤の起用を「悩んでいるところ」と言いながら、「自分たちらしく(ボールを)つなぐサッカーをやりたい。伊藤は中心選手なので、出し惜しみしている場合じゃない」と先発を示唆。ベストメンバーで青森山田にぶつかっていくつもりだ。

 宮城・仙台市出身の伊藤は、青森山田の主将であるMF檀崎竜孔(3年)とベガルタ仙台ジュニアユースでチームメートだった。「仲はいいけど負けたくない」と気合をみせる伊藤は、「得点やアシストでチームに貢献したい」ときっぱり。166センチの小柄なテクニシャンが、尚志を初の決勝に導く得点を狙う。(有吉 広紀)

 ◆伊藤 綾汰(いとう・りょうた)2000年5月3日、宮城・仙台市生まれ。18歳。中学時はベガルタ仙台ジュニアユースでプレー。尚志では1年時に国体代表。3年時から背番号10。166センチ、58キロ。

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