【熊本】元代表FW巻誠一郎が引退…ジーコジャパンでW杯代表サプライズ選出

スポーツ報知
巻誠一郎

 サッカー元日本代表FW巻誠一郎(38)=熊本=が15日、J3熊本のホームページで現役引退を表明した。熊本・宇城市出身の巻は駒沢大を経て03年に千葉(当時・市原)入り。海外移籍などを経て、東京V、熊本でプレーした。

 巻は「僕はジェフユナイテッド市原でプロとしてのキャリアをスタートしました。当時はプロのレベルの高さについて行けず、本当にプロでやっていけるのか不安で2~3年くらいプレー出来たらいいかなとか思ってた事を思い出します。そんな僕がこれだけ長い間プロサッカー選手としてプレー出来るとは、僕も含めて誰が思ってたでしょうか」とプロ生活を振り返った。

 オシム監督(当時)が率いる千葉で頭角を現すと、ジーコ監督の日本代表ではドイツW杯日本代表に選ばれ、当時は「サプライズ選出」として話題を呼んだ。

 また16年に発生した熊本地震では、緊急支援物資をサッカーファンに向けて呼びかけ、避難所に届けたりたりするなど、率先して故郷の復興に携わった。

 巻は「僕の人生の師はサッカーであり、サポーターや応援してくださる皆さんでした。嬉しい時も苦しい時も辛い時も皆さんと共に歯を食いしばり歩んだ事は僕の大事な財産です。本当にジェフ、ヴェルディ、ロアッソと素晴らしいクラブでプレー出来て、今は感謝の気持ちでいっぱいです。そして、最後に生まれ育った熊本のクラブでプレーさせていただけた事は本当に幸せでした」と感謝の言葉をつづった。

 今後については「サッカー界の発展の為に出来る事や熊本の県民の皆様の役に立てるような事を中心に微力ながらやっていければと思ってます。具体的な事はまた改めて皆さんに報告させていただけたらと思います」と記していた。

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