【仙台】椎橋、海外移籍・板倉に刺激「追いつけ追い越せの気持ちで頑張っていきたい」

　Ｊ１ベガルタ仙台は１５日、沖縄・糸満市での１次キャンプで本格的に練習をスタートさせた。この日、昨季仙台で主力を務めた川崎のＤＦ板倉滉（２１）が英プレミアリーグのマンチェスターＣへ完全移籍し、オランダ１部フローニンゲンへ期限付き移籍することが発表された。共に切磋琢磨してきたＭＦ椎橋慧也（２１）は「仙台の中心選手になる」と負けじと躍進を誓った。

　気合十分の表情で椎橋がボールに飛びついた。この日は午前に体幹と走り込みを行い、午後からは、攻撃連係の練習。椎橋は、ボランチとシャドーの位置に入りパスの出し手と受け手の動きを確認。さっそくキレのある動きを見せていた。

　ビッグクラブへ移籍する盟友の挑戦に刺激を受けた。椎橋と板倉は、シーズン序盤はポジション争いを繰り広げ、終盤には椎橋がボランチのスタメンを勝ち取り、共に主力選手としてピッチに立った。トゥーロン国際大会など、Ｕ―２１日本代表でもチームメート。「滉くんは、１年間一緒にやってきて、すごい選手だというのを感じた。仙台で試合に出続ければ、そういうチャンスもあるということ。追いつけ追い越せの気持ちで頑張っていきたい」と目を輝かせた。

　今季は背番号３４から５に代わり、「チームを引っ張っていって欲しいという期待を感じた。目標は開幕から全試合出場、チームの中心選手になることです」と闘志。プロ４年目のシーズン。板倉に続き、ブレイクの年にしてみせる。（小林　泰斗）