【札幌】新鮮力<3>アンデルソン・ロペス「ゴール前の強さ絶対負けない」

スポーツ報知
利き足の左でトラップするJ1札幌FWアンデルソン・ロペス(中央)(写真提供・コンサドーレ)

 新たな環境にも違和感はない。J1広島に加入した16年7月から約1年間、アンデルソン・ロペス(25)は日本代表の森保一監督(50)から指導を受けた。ミハイロ・ペトロヴィッチ監督(61)の下で07年9月から2年余りコーチを務め、攻撃的スタイルを継承した森保氏から教わった経験は、札幌でプレーするにあたり大きな利となる。

 広島で務めていたのと同じ、シャドーでの起用が予想される。「1トップも出来るが、森保さんが監督の時にシャドーをやっているから」と、ロペス自身も持ち味のスピードを最も発揮できる位置と捉えている。「広島時代と同じフォーメーションだし、求められていることは頭にイメージされている。その経験を生かせば、必ずいい成績を残せる」。17年にチーム最多の10得点を記録した以上の結果を札幌で挙げにいく。

 昨季は韓国のFCソウルでプレーした。「日本以上にぶつかり合いの多いサッカーを経て、当たり負けしないための体の使い方を学ぶことができた。ゴール前での強さは絶対に負けない」と成長を確信している。185センチの恵まれた体が、更にレベルアップした今、2年ぶりのJ舞台へ自信を持って立つ。

 あいさつだけでなく、簡単な日本語は理解し、話すこともできる。12日の新チーム披露イベントの際には、鈴木通訳に「仕事、シナイネー」と突っ込み、ファンを沸かせた。性格も明るい新助っ人が、ピッチ内外で札幌を活性化させていく。(砂田 秀人)

 ◆アンデルソン・ロペス 本名はアンデルソン・ジョゼ・ロペス・デ・ソウザ。1993年9月15日、ブラジル・レシフェ市生まれ。25歳。13年、当時同国2部のアヴァイでプロ生活を開始。16年7月、同1部アトレチコ・パラナエンセからJ1広島に期限付き移籍で加入。17年までの1年半で、39試合に出場し12得点を挙げた。昨季はブラジル・トンベンセからの期限付き移籍で、KリーグのFCソウルに所属。札幌には完全移籍で加入した。185センチ、82キロ。左利き。背番号11。

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