【甲府】ウタカ、ドゥドゥと「共存」3か国語駆使し熱烈アプローチ

スポーツ報知
来日後初めてシュート練習に参加したウタカ(カメラ・西村 國継)

 J2ヴァンフォーレ甲府の新外国人、元ナイジェリア代表FWピーター・ウタカ(34)が18日、全体練習に本格合流した。16日に来日し、1次キャンプ地の静岡に到着。17日には別メニューで調整していた。この日はシュート練習も行うなど精力的な動き。J2福岡から復帰し今季の攻撃の核となるブラジル人FWドゥドゥ(28)とホットライン形成へ、得意の語学を駆使してさっそくコミュニケーションをはかっていた。

 ウタカが早くもシュート練習に参加した。左右からのクロスに数人で走り込んでゴールを狙った。呼吸が合わず、豪快なゴールはお預け。その後のシュート練習はストレッチしながら見学した。「自分はもっとシュート練習に参加したかったが、合流2日目だからスタッフからセーブするよう言われた。どこかに痛みがあったわけではないよ」と、やる気を見せた。

 ボール回しではポストプレーヤーとしての技術の高さを披露した。動きは素早くはないが、狭いスペースでのボール扱いはさすが。伊藤彰監督(46)は「コンディションはまだまだだが、技術のクオリティーは見ていて伝わってくる。素晴らしい選手だなと思った」と印象を語った。

 16年のJ1得点王は周囲を生かす能力にもたける。福岡への期限付き移籍から復帰したドゥドゥとのコンビに期待が高まる。ウタカは「お互いのことを良く知ることが大切。自分はボールを受けることができるし、ドゥドゥは裏へ抜けることができる。うまく共存できると思う」と自信を示す。午前練習後には2人で話しながらクールダウン。通訳がいない時は英語とポルトガル語と日本語で会話していたそうだ。

 「ほかの日本人選手も含めて、攻撃陣がどういうボールが欲しいのか、よく知っていきたい」。ドゥドゥだけでなく、チームメートとの良質な連係構築に意欲的だ。伊藤監督は「1次キャンプは色んなものを積み上げているところ。そういう約束事などを少しずつ頭に入れてもらいたい。2次キャンプで練習試合が始まる頃には、まずは45分、60分できる状態にもってきてもらいたい」と期待していた。(西村 國継)

 ◆ドゥドゥ歓迎ウタカを称賛 FWドゥドゥは2年ぶりの復帰。昨季はJ2福岡で36試合出場10得点だったが、7位で昇格プレーオフ進出も逃した。ウタカについては「数回対戦したけど、J1得点王歴があるだけあって、ゴールの匂いを感じられるFW」と称賛。「そういう能力を生かしつつ、自分も絡むことができるように、ピッチ内外で仲良くすれば成長できる」と、FWバホスも含めて前線の外国人トリオの活躍を約束していた。

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