【札幌】檀崎竜孔、高校選手権Vを引っさげ開幕スタメン&日本代表へ

スポーツ報知
パレードに参加した青森山田のMF檀崎(中央)

 クラブ史上初めて、選手権王者になったばかりの高校生が加わる。今月14日、2年ぶり2度目となる全国選手権優勝。栄光を手土産に踏み出すプロ生活に向け、MF檀崎竜孔(18)=青森山田=は強い思いを口にした。「まずは開幕スタメンを狙う気持ちで練習して、札幌から日本代表を目指していきたい」。壮大な夢を描く。

 昨夏、チーム練習に参加。雰囲気の良さに好感を持ったと同時に、ミハイロ・ペトロヴィッチ監督(61)の教えに魅力を感じた。そしてボールを保持し、主導権を握り続ける超攻撃的スタイルが、自己を高めさせてくれると確信した。「面白いサッカーをするなと。自分は攻撃的な選手なので、ここでやってみたいと思い」加入を決断。「ペトロヴィッチ監督の下でプレーに磨きをかけ、チームコンセプトを徹底できる選手になれるようにやっていきたい」と話す。

 選手権を制したことで、青森山田高での行事が一気に増加。現在タイで行われている1次キャンプには参加できなかった。その分、2月1日からの2次沖縄キャンプでアピールしていく。「まずは自分を知ってもらうために、積極的に自分を出していきたい」と心構えを示した。

 当面の目標は肉体改造。174センチ、63キロとサッカー選手としては平均的。「筋トレで体をもっと大きくしていかないと、プロの世界ではケガして終わりだと思うので」トレーニングを通じて、プロの体に仕上げていく。竜の様に力強く、孔雀の様に羽ばたいて欲しいという思いを込めて両親がつけた「竜孔」の名前同様、たくましくなった心身で、プロでの飛躍を目指す。

 ◆檀崎 竜孔(だんざき・りく)2000年5月31日、宮城・名取市生まれ。小1でサッカーを始め、館腰SSSから青森山田中を経て、青森山田高に進学。高1の2016年度と高3の今年度の2度、全国選手権で優勝。2018年のプレミアリーグEASTでは16点を挙げ、得点王に輝く。同年、U―18日本代表にも選出された。174センチ、63キロ。右利き。背番号17。

 ◆青森で優勝パレード「人間力大きく成長」 檀崎は22日、青森山田高のある青森市で行われた優勝パレードに参加した。学校での優勝報告会後、市内の300メートルを10分ほどかけて歩き、集まった多くの市民から祝福を受けた。青森市長特別賞も授与され、「ここでは人間力が大きく成長できた。礼儀やあいさつなどはプロでもしっかり続けていきたい。がむしゃらにいろんなものを吸収して、自分の成長につなげたい」と札幌入りへ向け、気持ちを引き締めた。

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