【仙台】飯尾竜太朗、定位置獲る 渡辺監督が高く評価「想像以上に質高い」

スポーツ報知
21日の沖縄SV戦でクロスを上げる仙台・飯尾(左)

 J1ベガルタ仙台にJ2長崎から完全移籍加入したMF飯尾竜太朗(27)が沖縄キャンプ14日目の27日、29日の古巣・長崎との練習試合に向けて精力的に調整し、「練習の成果をゴール、アシストの結果につなげていく」と闘志を燃やした。DF蜂須賀孝治(28)との右ウィングバック(WB)のレギュラー争いを制し、開幕スタメンを狙う。

 飯尾が右WBで猛アピールを続けている。右サイドを崩してあげるクロスは精度が高く、献身的に走り回る。好守の切り替えも抜群に速い。「攻守でチームのために戦う姿を大事にしている」との信念を表現し、存在感は増す。渡辺晋監督(45)も「労を惜しまないピッチでの動きは期待通り。タフにやっている。クロスでも良いものを持っているとは思っていたが、想像以上に質が高い」と高く評価した。

 昨季は蜂須賀がリーグ戦29試合出場で4ゴール5アシストし、負傷離脱した期間以外は不動の右WBのレギュラーとして活躍した。飯尾も長崎で32試合出場1ゴール4アシスト。レギュラー争いはし烈になる。飯尾は「自分も試合に出て活躍するためにきた。(蜂須賀のことを)すごく意識するというスタンスというより、自分の特徴をしっかり出していく」と意気込んだ。

 昨季、J1初シーズンを送った長崎は最下位に沈み1年でJ2降格したが、よく走り、粘り強く戦うサッカーを示した。1試合あたりの平均走行距離は18チーム中4位の114・051キロ。飯尾も長崎で主力としてプレーした2年間で豊富なスタミナを培った。

 29日には練習試合2試合目の長崎戦がある。今季から元仙台の手倉森誠監督(51)が指揮を執り、J1復帰を目指している。飯尾は「監督も代わって、どんなサッカーになっているのか興味がある。何より、仙台での2戦目。(レギュラー獲得へ)アピールできるように集中。練習の成果をゴール、アシストの結果につなげていく」と気合も入っている。ハードワークで勝利に導き、定位置確保へ走り続ける。(小林 泰斗)

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