【札幌】檀崎竜孔がキャンプに合流　スーパールーキー「シャドーで勝負」

　Ｊ１北海道コンサドーレ札幌の新ＭＦ・檀崎竜孔（りく、１８）が定位置争いを宣言した。札幌は１日、沖縄・金武町で２次キャンプをスタート。青森山田高の全国選手権優勝で１次タイキャンプに参加できなかった檀崎が、初日から先輩とともに汗を流した。フィジカル強化を図ったタイでの２週間こそ体験できなかったが、沖縄からレベルアップを図って巻き返し、シャドーの一角を狙っていく。

　檀崎がプロへの第一歩を踏み出した。沖縄キャンプ初日は、ボール回しと２０分間のインターバル走という軽いメニューで汗を流した。「去年も練習に参加したけど、まだ緊張はありました」と話す顔には、充実感と自信がみなぎっていた。

　先月１４日には青森山田高の背番号１０として全国選手権を制した。関連行事が続き、予定していたタイ１次キャンプには参加できなかった。「遅れているので不安はある。人より早く、吸収していかなければならない」。大会終了後は高校選抜合宿やＪリーグ新人研修があり、追い込んだ練習はしていない。それでも青森の雪中サッカーで鍛えた走力には「自信がある」ときっぱり。足を味方に先輩たちに食らいついていく。

　明確な狙いもある。ポジションに関して檀崎は「シャドーで勝負したいと思っている。得点とアシストで貢献したい」と口にした。シャドーは昨季のベストイレブンに輝いたチャナティップ（２５）の他、タイで２得点を挙げたアンデルソン・ロペス（２５）らがそろう最激戦区だ。厳しい戦いにはなるが、個で打開できる速さとシュート力という特徴を最大限発揮し、勝ち抜きを図る。

　檀崎は「日本一になったことで注目されると思う。その期待に応えられるよう、１年目から試合に関われるようにしっかり取り組んでいきたい」と今季の目標を掲げた。全力を尽くし、プロの世界でも頂点へと歩み続ける。（砂田　秀人）