【金沢】清原、2年連続チーム“1号”弾「勝負にこだわっていきたい」

スポーツ報知
1本目に今季のチーム“第1号”を決めた清原(左端)

◆練習試合 金沢9―1ヴェルスパ大分=45分×4本=(3日、宮崎市清武総合運動公園)

 J2ツエーゲン金沢は宮崎2次キャンプ6日目の3日、JFLのヴェルスパ大分と練習試合(45分×4本)を行い、9―1で大勝した。1本目にMF清原翔平(31)が今季チーム“第1号”を決めるなど、積極的な姿勢で見せ場を作った。金沢復帰1年目だった昨季はチームトップタイの41試合に出場。今季も背番号7が存在感を見せ攻撃陣を引っ張る。

 雨空を切り裂くかのように、清原が強烈なシュートでネットを揺らした。1本目の立ち上がりの4分だった。FW垣田裕暉(21)が左クロス。相手DFのクリアがやや中途半端になったところを見逃さず、ゴール前に走り込んだ背番号7が左足を振り抜いた。「本当はもう少し早くゴール前に入っていかないといけないが、こぼれたところをしっかり決められたかな」と照れながら振り返った。

 初の練習試合だった先月下旬のJ2徳島戦は無得点だったため、これが今季のチーム“第1号”。清原は昨季のキャンプの実戦でも最初にゴールを決めており、2年連続で幸先良いスタートを切った。「最初のチャンスで決められたのは良かった」と笑顔。その後も縦横無尽にピッチを駆け回り、多くの好機に絡んだ。それでも「チャンスはいっぱいあったし、内容的にもまだまだなところはある」と自らに厳しかった。

 2013年から15年まで金沢に在籍し、主将経験もある清原。C大阪などを経て昨季、3年ぶりに金沢のユニホームに袖を通した。さすがの存在感を発揮し、チームトップタイの41試合に出場。同3位タイの5得点を記録した。だが「得点が足りなかった」と満足していない。「(数字の目標は)立てないつもり。取れるだけ取りたい。(42試合)全部出られるなら出たい」とあくなき向上心を見せる。

 チームは3、4本目にゴールラッシュを見せて19年の“初勝利”も手にした。今季初めて90分をこなした選手も多かった。柳下正明監督(59)は「ほとんどが90分できたことは良かった。勝利は選手たちにも自信になるのでは」と話した。もちろん本番はこれから。清原は「競争があるし、練習試合で結果を出すことが大事。こういうところで勝負にこだわっていきたい」と力を込めた。ここからさらに調子を上げていく。(三須 慶太)

サッカー

×