【仙台】シュミット、初タイトル宣言!「いい経験」アジア杯出場生かす

スポーツ報知
ハイボールをがっちりキャッチするシュミット(カメラ・小林 泰斗)

 日本代表としてアジア杯に臨んだJ1ベガルタ仙台GKシュミット・ダニエル(27)が6日、チームの延岡キャンプ8日目に合流した。

 今季の目標を「タイトル獲得、チームを上位に導くこと」と設定。代表の経験を糧に、まずは2月23日の浦和との開幕戦(ユアスタ、午後2時)へ照準を合わせていく。この日、チームは2日間のオフを挟んで練習を再開。午前中は実戦練習、午後はフィジカル系のメニューを中心に取り組んだ。

 迫力満点のジャンプでボールに飛びついた。ダイナミックなプレーで存在感を放つ197センチのGKシュミットが帰ってきた。アジア杯では、予選のウズベキスタン戦(1月17日、2〇1)で先発。国際大会を経験してきただけに、早速軽快な動きを見せた。実戦練習では、声を張り上げ指示を出し、活気あふれる雰囲気を作っていた。

 約1か月間、アジア杯に日本代表の一員として帯同し、準優勝。ウズベキスタン戦では、2―1の後半41分にミドルシュートを横っ飛びで好セーブするなど貢献。チーム最長身GKとして潜在能力、可能性を示し、「1試合出られたのは大きいけど、もっと試合に絡みたかった。準優勝も悔しかった。でも間違いなく良い経験」と振り返った。

 昨季は2015年に立てた「26歳で日本代表入り」の目標を達成。今季は「タイトル獲得。チームを上位に導くこと」と設定。「リーグで結果を出せていない。そこで活躍してこそ、周囲から認めてもらえると思う。良いプレーをしていると印象づけたい」と闘志。1月2日には第2子となる次女が生まれ、新しい家族のためにも、飛躍に燃えている。

 昨季の天皇杯決勝は浦和に0―1で惜敗し準優勝。アジア杯でもカタールに1―3で敗れ準優勝と、あと一歩届かない敗戦を続けて経験した。「超悔しいです。タイトルへの思いはさらに強まりました」と気合を入れる。

 2月23日の開幕戦の相手はチームの初タイトルを阻んだ浦和が相手だ。「周りは決勝のリベンジと見るかもだけど、また別のシーズンの開幕戦。勝てば上向きになる。負ければ、『今年大丈夫か?』と思われる。そこで勝つことが大事」と冷静に準備を進める背番号1。初タイトルに導き、その成長の先で日本の正GKの座もつかむ。(小林 泰斗)

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