【甲府】新戦力〈7〉内田健太、目玉補強ウタカとのホットライン形成に自信

スポーツ報知
大きく前方へ蹴り出す内田

◆内田健太(28)=前山形=

 今季の得点力は、DF内田健太(28)=前山形=の左足が鍵を握ることになるかもしれない。15年に所属した清水で、目玉補強のFWウタカ(前徳島)と元チームメートの間柄。6シーズンぶりに同じユニホームに袖を通したが「そんなに言葉を交わさなくても、向こうも分かってくれているし、僕も分かっている。言葉にしづらいけど、独特のタイミングはあります。清水での1次キャンプから『分かってくれてるわ』と感じたことはありますね」とホットライン形成に自信をのぞかせた。

 主戦場は左サイド。敵陣深く攻め上がることは少なく、長短のパスを駆使して試合を作る司令塔。「(伊藤監督は)サイドは起点、という言い方をしていて、自分が生きるのかなと思う。サイドラインが背中にあって横から全体を見る。横から見ると結構スペースがある。いろんな選手がいるから、いろんな生かし方がある」とイメージを語る。「加入する前にいろいろ話を聞かせてもらっていて、納得しながらやれている部分が多い。ボールを大事にする。守っているだけでなくて自分たちからアクションする。特徴が分かる選手が何人もいる。いい感じっちゃ、いい感じです」

 2次キャンプでは練習試合の鹿島戦(3〇1)の翌30日にインフルエンザを発症。4日まで6日間、一人離れて療養した。「ちょっと高熱が出たくらいで。食事もできていたし体重も落ちてない。全然動けます」。甲府入りを決意したのは「監督の熱量です。それに尽きます」と男気に動かされたという内田。昨季から総入れ替えとなった左サイドで、かかる期待は大きい。(西村 國継)

 ◆内田 健太(うちだ・けんた)1989年10月2日、三重県生まれ。29歳。広島ユースから08年にトップチーム昇格。愛媛、清水、愛媛、名古屋と渡り歩き、昨季は期限付き移籍で山形でプレー。期限付きを含め過去8度の移籍を経験。178センチ、69キロ。

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