【札幌】MF荒野拓馬、開幕初先発アピール「勝てると思える空気を作る」

2019年2月11日6時5分  スポーツ報知
  • 左足でクロスを上げるMF荒野

 北海道コンサドーレ札幌のMF荒野拓馬(25)が、J1初の開幕スタメン取りに挑む。沖縄キャンプ中の札幌は11日、同地で最後の実戦となるJ2琉球との練習試合に臨む。主力組のボランチを務める荒野は、持ち味の運動量と推進力に加え、ムードメーカーとしての存在感も抜群。過去2年はケガに苦労した男が、23日の開幕アウェー・湘南戦に向けアピールする。

 今年こそ、定位置をつかみ取る。沖縄キャンプ最後の実戦を翌日に控えた10日、荒野が今季にかける熱い思いを示した。「去年はチャンスをつかみ切れなかった。今年は競争を勝ち抜き、1年を通して出続けたい」。プロ8年目、主力としての地位を固める。

 ここまでJ1での開幕スタメンはなし。ユースから昇格したばかりの2012年、股関節痛を訴えた17年、同年の11月に右足甲を骨折した影響が残った昨年と、ベンチ入りすら逃した。昨季は26試合に出場したが、先発は15試合。開幕に出遅れた影響が、定位置確保に至らなかった一因だ。何としても開幕のピッチに立つべく、今キャンプでも持病の恥骨痛がある中、離脱なく乗り切った。「チームが勝つために多くの試合で力を尽くしたいから」。開幕の湘南戦から先発して、1年間、戦力であり続ける覚悟を見せた。

 生き残りへ、持ち味を最大限に押し出す。ボランチを争うMF駒井善成(26)は速さと高い技術からの展開力、MF深井一希(23)は体の強さを生かしたボール奪取力という強力な武器がある。対する荒野は「目立つことはいらない。動いて起点を作って前線へ配球し、ここという時には前に出て行く」と、チーム屈指の運動量と推進力で争いをくぐり抜ける。

 もう1つの強みもある。「自分がいるだけで勝てると思える空気を作る。そういう運は持っている」と荒野は言い切った。持ち前の明るさでムードを高める能力は、唯一無二の存在だ。

 言葉だけではない。実際に昨季出場した試合は14勝6分け6敗と、勝ち点55のうち48点に貢献した。「年齢的にも中心になる年だから」と荒野。4月で26歳になる今年も荒野がひたむきなプレーと雰囲気作りで、札幌を躍進させていく。(砂田 秀人)

 ◆荒野 拓馬(あらの・たくま)1993年4月20日、札幌市生まれ。札幌U―15から同U―18へ進み、高2の2010年に2種登録され、同年の10月24日富山戦でリーグ戦デビュー。12年にトップ昇格。J1通算56試合出場無得点、J2通算107試合出場11得点。180センチ、72キロ。右利き。背番号27。

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