【金沢】新戦力〈6〉GK新井栄聡、同世代活躍発奮に「スタメン奪取」

スポーツ報知
今季の抱負に「スタメン奪取」と記した新井

 金沢のGK新井栄聡(23)=前清水=は、新加入ながら臆することなく、最後尾から大声で指示を出し続ける。J1清水から期限付きで加入した背番号21は、新天地について「(練習メニューが)きついと聞いていたが、その通りのイメージ」と冗談で笑わせつつも、「みんな仲良くやっている」と既に溶け込んでいる様子だ。

 流通経大4年時の全日本大学選手権で3年ぶり2度目の優勝に貢献し、最優秀GKにも選出された。しかし、プロ1年目だった昨季は自身を含め5人のGKがいる層の厚さなどにはね返されて出場はなし。「判断やキャッチの差、ポジショニングが全然違った」と振り返る。ただ「ベテランを見て学ぶところもあった」と収穫もあった。

 日本代表まで上り詰めた同世代の活躍が発奮材料だ。清水時代のチームメートのFW北川航也(22)、大学の同期の川崎MF守田英正(23)は、ともに日の丸をつけてピッチに立った。新井は「身近な存在が代表に入っているのは刺激になる。すごすぎて今はよく分からないが、自分もいつか代表に入りたいと思っている」と力を込める。

 その第一歩として金沢で試合に出ることが重要だ。正守護神の最右翼は昨季33試合出場した白井裕人(30)で、大学の先輩でもある。新井は「信頼が厚いのは知っている。でも試合に出ないと、ここに来た意味がない。まずはスタメン奪取」と意気込む。ヨガが趣味で「筋肉も伸ばすし体幹も使うので、地面に反発する力がついたと思う」と他分野からも学ぶ勉強熱心な23歳が、金沢で飛躍を狙う。(三須 慶太)

 ◆新井 栄聡(あらい・よしあき) 1995年9月27日、埼玉・坂戸市生まれ。23歳。小3からサッカーを始め、中1からGKに転向。埼玉・西武台高を経て流通経大に進学。18年にJ1清水入り。187センチ、84キロ。利き足は右。家族は両親と姉。特技は球技全般で、特にバレーとバスケが得意。「違う球技の方がサッカーより才能あるかも(笑い)」。

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