浦和・杉本VS川崎・小林 エースが決める…今季初の国内公式戦・スーパー杯

スポーツ報知
シュート練習で勢いよくヘディングする川崎・小林(左)と、試合に向け調整した浦和・杉本

◆富士ゼロックス・スーパー杯2019 川崎(18年J1王者)―浦和(第98回天皇杯王者) (16日午後1時35分・埼玉スタジアム2002)

 今季初の国内公式戦となる富士ゼロックス・スーパー杯は16日、昨季のJ1王者・川崎と天皇杯王者・浦和が激突する。15日は両チームが試合に向けて最終調整。浦和は新加入のFW杉本健勇(26)がC大阪時代から相性満点の埼玉スタジアムで移籍後初ゴールを狙う。川崎のエースFW小林悠(31)は「自分が決めて、勝つ」と4年連続のチーム初得点で今季1冠目の獲得を宣言した。

 ◆C大阪から浦和に加入の杉本

 杉本が“お得意様”の埼スタで自身3度目のタイトル獲得を狙う。

 昨年まで所属したC大阪では、同会場でのカップ戦で2度優勝をもたらす大活躍を見せてきた。17年のルヴァン杯決勝・川崎戦(2―0)は開始47秒で決勝点となるゴールでクラブ初タイトルに貢献し、18年のゼロックス杯・川崎戦(3―2)では2アシスト。「大好きなスタジアム。早くゴールを決めたい」と、移籍後初の公式戦でゴールを誓った。

 浦和はこの日、非公開練習でセットプレーを中心に調整。杉本は187センチの長身を生かした高さも武器で、オリヴェイラ監督(68)から「セットプレーで決定的な仕事ができる」と期待された。

 ともに日本代表経験があるFW興梠慎三(32)との強力な2トップの連係も確認し、「距離感を大事に攻撃したい」。一方で「対川崎なので、僕と慎三くんがどうプレッシングできるかが重要」と、前線からの連動した守備も意識して攻撃につなげていく考えだ。

 17年はリーグ2位の22得点と大爆発した杉本だが、昨年は5得点。今季は新天地でゴール量産を掲げる。ゼロックス杯のチケットは既に完売。昨年まで敵地だった埼スタで、5万人超えが予想される大観衆を味方に戦う。「気持ちはすごく高ぶってる。やってやろうという気持ち」。リーグ、ACLの2冠を狙う今季の第一歩となる一戦へ闘志を燃やした。(星野 浩司)

 ◆4年連続の開幕弾狙う川崎・小林

 全体練習後に居残りでPKを行い、イメージを膨らませたFW小林は「良い準備ができた。わくわくしている」と今季初の公式戦への高揚感を口にした。16、17年はリーグ開幕戦、18年は富士ゼロックス・スーパー杯と3年連続でチーム1号を記録しているだけに「自分が決めて勝つ。チャンスを生かしたい」。4年連続の“開幕弾”を狙う。

 昨季はリーグ連覇を飾ったが、カップ戦のタイトルはゼロ。ナビスコ杯(現・ルヴァン杯)4回、天皇杯1回、ゼロックス杯1回とトーナメント方式の大会では6度決勝で涙をのんでいる。昨季の同大会では、FW杉本を擁するC大阪に2―3で敗れた。「去年は、フロンターレらしいサッカーに執着していた。今年は、らしくなくても勝てばいい。手段は問わない」。全タイトルを狙うシーズン。結果のみにこだわる姿勢を体現する。(田中 雄己)

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