【札幌】ルーカス、右ＷＢで開幕スタメン「勝って波に乗りたい」

　Ｊ１北海道コンサドーレ札幌の新外国人ＭＦルーカス・フェルナンデス（２４）が、右サイドの定位置を射止めた。１５日、熊本市内で紅白戦に出場。キャンプで主力組の右サイドに入り続けるルーカスは同位置を堅持。開幕スタメンを確定させた。Ｊデビューとなるアウェー・湘南戦（２３日）へ「最初に結果を出せば次につながる。勝って波に乗りたい」と必勝を期した。

　母国ブラジルでは、３トップの右が主戦場。「位置取りなど多少の違いはあるが、外に張って仕事をするのは同じ」と異なる位置も右サイドのスペシャリストに違和感はない。「まだ１００％とは言えない」という状態だが、持ち味の運動量と切れ味あるドリブルからの打開力を示している。

　ブラジルでは経験のない長期キャンプにも「仲間との時間を多く過ごせるのはプラス」と前向きに取り組んで来た。カレーやすしなど日本食も気に入り、箸も「麺は難しいが米なら大丈夫」と使えるように。高い海外志向から決断した日本行き。「自分の役割をしっかり果たして、チームに貢献したい。初めての挑戦だから、ブラジル時代より意欲は高いし、楽しみにしている。ガンバリマス」。日本への適応力も強みに、ルーカスが成功への第一歩を踏み出す。（砂田　秀人）

　◆ルーカス・フェルナンデス　１９９４年４月２４日、ブラジル・ウニアンドスパルマレス市生まれ。２４歳。２０１３年、同国のＣＲＢでプロデビュー。翌年、１部フルミネンセに移籍。その後、１部アトレチコ・パラナエンセなどに期限付き移籍した。昨季は１部ヴィトーリアで３０試合３得点。札幌にはフルミネンセから来年１月１日までの期限付き移籍で加入。１７４センチ、６５キロ。右利き。背番号７。